第7回スーパーボウル

第7回スーパーボウルの概要

第7回スーパーボウルは、1973年1月14日にカリフォルニア州ロサンゼルスにあるロサンゼルス・メモリアル・コロシアムで行われました。この試合では、AFCのチャンピオンであるマイアミ・ドルフィンズとNFCのチャンピオンであるワシントン・レッドスキンズが対戦しました。最終的にドルフィンズが14-7で勝利し、スーパーボウル初制覇を達成しました。試合のMVPはドルフィンズのセイフティ、ジェイク・スコットが受賞しました。

ドルフィンズのシーズン

ドルフィンズは、レギュラーシーズンをエースQBボブ・グリーシーを欠いても14勝0敗という完璧な成績で終えました。グリーシーが骨折した後、38歳のQBアール・モラルが先発となり、その後の全勝を収めました。この活躍により、モラルはカムバック賞を受賞しました。ドルフィンズにはラリー・ゾンカ、ジム・キイク、マーキュリー・モリスという存在感のあるランニングバック陣がいて、彼らは合計2960ヤードのランを記録し、同チームで2人の1000ヤードラッシャーが誕生しました。このシーズンのドルフィンズはNFL最多の385得点をあげ、特に強力なラン攻撃が光りました。

ワシントン・レッドスキンズの道のり

レッドスキンズは、ヘッドコーチとしてジョージ・アレンを迎えた1960年代末頃から変革を遂げました。アレンはベテラン選手を重視し、若手選手やドラフト指名権をトレードすることで、NFLで最も平均年齢が高いチームを作り上げました。その結果、1972年には11勝3敗という好成績でシーズンを終え、強力なラン攻撃で注目を集めました。

プレーオフの戦い

ドルフィンズはプレーオフでクリーブランド・ブラウンズを20-14で破った後、AFCチャンピオンシップゲームではピッツバーグ・スティーラーズに21-17で勝利しました。一方のレッドスキンズは、プレーオフでグリーンベイ・パッカーズを16-3、NFCチャンピオンシップではダラス・カウボーイズを26-3で下し、スーパーボウル出場を果たしました。

試合の展開

試合開始時、気温はこれまでのスーパーボウルの中で最も高い84度でした。ドルフィンズが最初の攻撃権を得ると、第1クォーターの残り時間1秒でハワード・トウィリーへのTDパスが決まり、7-0と先制。その後の第2クォーターでは、グリーシーからのパスをキイクがTDに繋げ、前半終了時には14-0とリードしました。

レッドスキンズは後半に入っても苦戦し、ドルフィンズの堅固なディフェンスに阻まれました。最終的に、残り2分を切ったところでレッドスキンズはマイク・バスによるリターンタッチダウンで反撃しましたが、それも及ばず、14-7で試合は終了。

試合後の影響

ドルフィンズはこれにより、無敗でスーパーボウルを制したことになり、NFLの歴史に名を刻むこととなりました。注目を集めたプレーの中でも特にガロ・イェプレミアンによるFG失敗が話題となり、彼は「Garo's Gaffe」として知られることになります。試合終了後、ドルフィンズの選手たちには1万5000ドル、レッドスキンズには7500ドルが支払われました。実際、グリーシーはパス11回中8回成功、88ヤードを記録し、チームの勝利に貢献しました。

これにより、スーパーボウル第7回大会はNFLの歴史における重要な大会として語り継がれることとなり、以後の試合スタイルや戦略に影響を与えました。

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