ロビソン・フィールド

ロビソン・フィールドは、かつてアメリカ合衆国ミズーリ州セントルイスに存在した野球場です。1893年から1920年まで、ナショナルリーグのセントルイス・カージナルス（旧称：ブラウンズ、パーフェクトス）が本拠地として使用していました。

球場の誕生と変遷

1893年4月27日、セントルイス・ブラウンズ（カージナルスの前身）は、新たな本拠地としてこの球場をオープンしました。開場当初は、以前の本拠地と同じ「スポーツマンズ・パーク」という名称が用いられました。その後、1899年には当時一般的な球場名であった「リーグ・パーク」へと改称されています。

1911年、球団オーナーであったスタンリー・ロビソンが亡くなったことを受け、彼の功績を称え、球場名は「ロビソン・フィールド」と改められました。また、球場がバンデベンター・アベニュー沿いに位置していたことから、「バンデベンター・ロット」と呼ばれることもありました。さらに、ブラウンズが球団名をカージナルスに変更してからは、「カージナル・フィールド」という愛称でも親しまれました。

火災と移転

ロビソン・フィールドは木製の球場であったため、過去に2度の火災に見舞われています。1898年4月16日と1901年5月4日、いずれも試合中に火災が発生し、球場の一部が焼失しました。当時、木製の球場は時代遅れとなり、鉄筋コンクリート製の球場が主流となりつつありました。そのため、1920年、カージナルスはシーズン途中に、より近代的な設備を備えたスポーツマンズ・パークへと移転することを決定しました。

ロビソン・フィールドは、セントルイスの野球ファンにとって、忘れられない思い出が詰まった球場として、その名を歴史に刻んでいます。

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