ロビー・ジネプリ

ロビー・ジネプリ（Robby Ginepri, 1982年10月7日 - ）は、アメリカ・フロリダ州フォートローダーデール出身の元男子プロテニス選手です。2005年の全米オープン男子シングルスでベスト4に進出し、世界にその名を知らしめました。シングルス自己最高ランキングは15位を記録し、ATPツアーではシングルスで3度の優勝を果たしています。

身長183cm、体重79kg。右利きで、バックハンド・ストロークは両手打ちというプレースタイルでした。

プロ入りと初期の活躍

6歳からテニスを始めたジネプリは、2001年にプロに転向しました。同年には全米オープンに主催者推薦で初出場を果たし、1回戦を突破。2回戦では、当時すでにトップ選手であったロジャー・フェデラーに敗れましたが、その才能の片鱗を見せつけました。

2003年7月には、ニューポート大会でATPツアーで初の決勝進出を果たし、決勝でユルゲン・メルツァーを破って見事初優勝を飾りました。同年全米オープンでは、2回戦で第23シードのウェイン・フェレイラを破り、3回戦まで進出しました。

2004年には、全豪オープンとウィンブルドンで4回戦に進出。また、デビスカップアメリカ合衆国代表に選ばれ、オーストラリア戦でユルゲン・メルツァーをフルセットの末に破り、チームの勝利に大きく貢献しました。

2005年全米オープンの躍進

ジネプリのキャリアにおけるハイライトは、2005年の全米オープンでの躍進でしょう。ノーシードで出場した彼は、3回戦で第29シードのトミー・ハース、4回戦で第13シードのリシャール・ガスケ、準々決勝で第8シードのギリェルモ・コリアといった強豪を次々と破り、自身初の4大大会ベスト4進出を果たしました。

準決勝では、第7シードのアンドレ・アガシと対戦。フルセットの激闘の末に敗れ、決勝進出はなりませんでしたが、その活躍は多くのテニスファンの記憶に残りました。この年はATPマスターズシリーズのマドリードとシンシナティでもベスト4に進出し、2005年12月には自己最高となる世界ランキング15位を記録しました。

その後と引退

2008年には北京オリンピックにアメリカ合衆国代表として出場しましたが、1回戦でノバク・ジョコビッチに敗れました。

2009年7月には、インディアナポリス大会の決勝でサム・クエリーを破り、ATPツアー3勝目を挙げました。しかし、これが最後の優勝となりました。2010年の全仏オープンで4回戦に進出したものの、その後は目立った成績を残すことはできませんでした。

ジネプリは、2015年7月のシティ・オープンの予選で西岡良仁に敗れた試合が最後の出場となり、同年8月に32歳で現役を引退しました。

ATPツアー決勝進出結果

シングルス: 3回 (3勝0敗)

ダブルス: 1回 (0勝1敗)

4大大会シングルス成績

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.

外部リンク

ロビー・ジネプリ - ATPツアーのプロフィール
ロビー・ジネプリ - デビスカップのプロフィール
ロビー・ジネプリ - 国際テニス連盟

もう一度検索