ロビー・ラカトシュ

ロビー・ラカトシュ（Roby Lakatos, 1965年 - ）は、ハンガリー出身のヴァイオリニスト、作曲家です。ロマ（ジプシー）音楽をルーツに持ちながら、ジャズやクラシック音楽の要素を融合させた独自の音楽スタイルを確立しています。その卓越した演奏技術は「超絶技巧」と称され、世界中の音楽ファンを魅了しています。

生い立ちと音楽的背景

ラカトシュは、ハンガリーのブダペストで、著名な音楽一家に生まれ育ちました。彼の家系は、「ジプシー・ヴァイオリン中興の祖」と呼ばれるヤーノシュ・ビハリ (1764-1827) の直系にあたります。叔父シャーンドル・ラカトシュ (Sándor Lakatos) も高名な演奏家であり、数多くの録音を残しています。幼い頃から音楽に囲まれた環境で育ち、自然とヴァイオリンの道へと進みました。

音楽スタイルと評価

ラカトシュの音楽は、ロマ音楽の伝統的な要素を大切にしながらも、ジャズやクラシックの要素を取り入れることで、独自のスタイルを確立しています。彼の演奏は、高度な技術と豊かな表現力に裏打ちされており、聴衆を圧倒します。特に、超絶技巧と称される速弾きや、即興演奏における創造性は、高く評価されています。また、様々なジャンルの音楽家との共演も積極的に行っており、その音楽性の幅広さを示しています。

ディスコグラフィー

ラカトシュは、これまでに数多くのアルバムをリリースしています。代表的なアルバムとしては、以下のようなものが挙げられます。

Gypsy Style (1991)
Alouette
König der Zigeunergeiger (1998)
Lakatos Gold (1998 / 1999)
Post Phrasing
Lakatos Best (1998 / 1999)
Live From Budapest (1999)
With musical friends (2001)
遭遇（Kinoshita Meets Lakatos）(2002) - 津軽三味線奏者の木乃下真市とのコラボアルバム
As Time Goes By (2002)
The legend of the toad (2004)
Firedance (2005)
Klezmer Karma (2006)
Roby Lakatos with Musical Friends (2008)
Prokofiev

これらのアルバムを通して、ラカトシュの音楽の多様性と進化を辿ることができます。

外部リンク

ロビー・ラカトシュ オフィシャルサイト（英文）
* ラカトシュ ユニバーサル・クラシックス オフィシャル・ウェブサイト

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