ロブ・ディアー

ロバート・ジョージ・ディアー：伝説的なホームランバッター

ロバート・ジョージ・ディアー（Robert George "Rob" Deer, 1960年9月29日 - ）は、アメリカ合衆国カリフォルニア州オレンジ出身の元プロ野球選手です。外野手として、その豪快な打撃で人々を魅了し、スポーツ・イラストレイテッド誌の表紙を飾ったこともあります。

MLBでのキャリア

1978年のMLBドラフト4巡目でサンフランシスコ・ジャイアンツに指名されプロ入り。1984年にメジャーデビューを果たします。その後、ミルウォーキー・ブルワーズ、デトロイト・タイガース、ボストン・レッドソックスとチームを渡り歩き、その強打を発揮しました。

しかし、1991年には打率.179というメジャーリーグのシーズン最低記録（当時）を記録。これは後に更新されましたが、彼の打撃スタイルを象徴する出来事として語り継がれています。

阪神タイガースでの挑戦

1994年、ディアーは阪神タイガースに入団します。メジャーリーグでの10年間で、打率.220ながら通算226本塁打という実績を引っ提げての来日でした。年俸は2億7000万円。春季キャンプでは、その驚異的な飛距離で周囲を驚かせ、球場に「ディアーネット」が設置されるほどの注目を集めました。

しかし、シーズンが始まると、外角低めの変化球に苦しみ、三振の山を築きます。その三振率は4割に迫り、「2億7000万円の大型扇風機」と揶揄されることもありました。それでも中村勝広監督は辛抱強く起用を続けましたが、調子は上がらず、70試合の出場で打率.151、8本塁打という成績に終わりました。シーズン途中に右手親指の靭帯断裂で帰国し、そのまま退団という結果となりました。

その後

帰国後の1996年にはサンディエゴ・パドレスでメジャー復帰を果たしますが、50打数30三振という驚異的な三振率を記録し、同年限りで現役を引退。引退後は、マイナーリーグの打撃コーチとして後進の指導にあたりました。

プレースタイル

ディアーのプレースタイルは、「ホームランか三振か」という言葉がぴったりでした。1986年から1992年まで、毎年130以上の三振と20本以上の本塁打を記録。特に1991年の打率.179、25本塁打という成績は、彼の打撃スタイルを如実に表しています。

低い打率が注目されがちですが、四球を選ぶ能力も持ち合わせていました。1987年にはアメリカンリーグ6位の86四球を選んでいます。通算打率と通算出塁率の差が.100以上あることからも、決してただのフリースインガーではなかったことがわかります。

記憶に残る打者

ロバート・ディアーは、その豪快な打撃と рекордное количество 三振で、ファンの記憶に深く刻まれています。阪神タイガースでの短い期間でしたが、その強烈なインパクトは、今でも語り継がれています。

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