ロブ・トムソン

ロブ・トムソン：異例の経歴を持つ名将

ロブ・トムソン（Robert Lewis Thomson、1963年8月16日 - ）は、カナダのオンタリオ州サーニア出身の元プロ野球選手、現在はMLBフィラデルフィア・フィリーズの監督を務めています。

選手からコーチ、そして監督へ

1985年のMLBドラフトでデトロイト・タイガースから指名されプロ入り。4年間マイナーリーグでプレーし、1988年に引退。その後、タイガース傘下のマイナーチームでコーチとしてのキャリアをスタートさせました。

1990年、ニューヨーク・ヤンキース傘下のA級チームで三塁コーチに就任。以降、フィールド・コーディネーター、選手育成ディレクター、マイナーリーグのヴァイスプレジデントなどを歴任し、ヤンキースの育成部門で重要な役割を果たしました。

2006年には、一時的にヤンキースの一塁コーチを務め、メジャーリーグのチームに帯同。2007年オフには、ジョー・ジラルディ監督の下でヤンキースのベンチコーチに就任しました。

2008年には、ジラルディ監督の体調不良により2試合で監督代行を務めました。その後、三塁コーチを経て、2015年からは再びベンチコーチを務めました。

2018年、フィラデルフィア・フィリーズに移籍し、ゲーブ・キャプラー監督の下でベンチコーチを担当。キャプラー解任後も、旧知の仲であるジラルディが監督に就任したため、引き続きベンチコーチを務めました。

2022年6月、成績不振により解任されたジラルディ監督の後を受け、フィリーズの監督代行に就任。シーズン途中からの就任ながら、チームをナショナル・リーグ優勝に導き、ワールドシリーズに進出するという快挙を達成しました。

コーチとしての殿堂入り

トムソンは、選手としては目立った実績を残せなかったものの、ヤンキースで長年にわたりコーチを務め、チームの育成に大きく貢献したことが評価され、2019年にカナダ野球殿堂入りを果たしました。コーチとしての業績のみでの殿堂入りは極めて異例です。

指導者としての手腕

トムソンは、選手育成に定評があり、多くの若手選手を育成し、チームの戦力として育て上げました。また、選手とのコミュニケーションを重視し、選手からの信頼も厚いです。監督としても、選手を鼓舞し、チームを勝利に導く手腕を発揮しています。

背番号

59（2008年 - ）

年度別監督成績

※2022年度シーズン終了時。
※年度の太字は最優秀監督賞受賞。
※順位の太字はプレーオフ進出（ワイルドカードを含む）。
※WS…ワールドシリーズ、LCS…リーグチャンピオンシップシリーズ、DS…ディビジョンシリーズ、WC…ワイルドカードゲーム（ワイルドカードシリーズ）。

ロブ・トムソンは、異例の経歴を持つ名将として、今後の活躍が期待されています。

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