ロペティ・ティマニ

ロペティ・ティマニ（Lopeti Timani）は、1990年 9月28日に太平洋の島国、トンガのナヴトカで生を受けたプロラグビー選手です。フィールド上では、その恵まれた体格を活かし、フォワードの重要なポジションであるロック（LO）、フランカー（FL）、そしてナンバーエイト（No8）としてプレーしています。身長は193cm、体重は125kgを誇り、これらのポジションで求められる強靭なフィジカルコンタクトやボールキャリーにおいて、チームの推進力となります。複数のポジションを高いレベルでこなせる能力は、彼の大きな強みの一つです。家族構成としては、彼の兄であるシオネ・シタレキ氏もまたプロのラグビー選手として活動しており、ラグビーとの深いつながりを持つ家庭に育ちました。

国際舞台におけるロペティ・ティマニのキャリアは、二つの異なるナショナルチームでのプレー経験に彩られています。彼はまず、ラグビーオーストラリア代表のワラビーズの一員としてプレーする機会を得ました。ここで彼はテストマッチ通算12キャップを獲得し、世界トップレベルの国際試合での経験を積みました。その後、彼は故郷であるトンガの代表チームを選択し、プレーしています。2025年1月現在、トンガ代表としてのキャップ数は5となっています。異なる国の代表チームでプレーすることは、ラグビー界では珍しいケースの一つであり、彼の多様なルーツとキャリアパスを示しています。

クラブレベルでのキャリアは多岐にわたります。オーストラリア国内では、スーパーラグビーに所属するワラターズやレベルズといった主要なチームでプレーしました。また、国内のリーグであるメルボルン・ライジングでもその実力を発揮しました。オーストラリアでの経験は、プロ選手としての基礎を築く上で重要な期間でした。

2018年、ロペティ・ティマニは活躍の場を欧州へと移し、フランスの強豪クラブ、ラ・ロシェルに加入しました。フランスの最高峰リーグであるトップ14でのプレーは、彼にとって新たな挑戦となりました。しかし、ラ・ロシェル在籍中には、チームメイトとの間での事案（2018年7月）や、フランス国内での出来事に関連して逮捕されるという状況（2019年）が報じられており、彼のキャリアにおいて注目される側面となっています。

ラ・ロシェルを離れた後も、彼の欧州での挑戦は続きました。2021年には、同じくトップ14のRCトゥーロンへ移籍しました。歴史あるクラブでのプレーは、彼の経験値をさらに高めました。トゥーロンでの期間を経て、2022年にはウェールズへと移り、カーディフに加入しました。カーディフは、アイルランド、イタリア、スコットランド、ウェールズのチームが参加するユナイテッド・ラグビー・チャンピオンシップ（URC）に所属しており、ここでも新たなリーグでの経験を積みました。

そして、2024年からは再びフランスの地でプレーしており、RCナルボンヌに所属しています。さらに、冒頭の情報ではナシオナルにも所属しているとされています。このように、ロペティ・ティマニのクラブキャリアは、オーストラリア、フランス、ウェールズといった主要なラグビー国・地域のトップリーグを渡り歩く、国際色豊かなものとなっています。その経験とフィジカル能力は、今後も様々なチームで重宝されることが予想されます。

ロペティ・ティマニは、パワフルなフォワードとして、国際舞台とクラブシーンの両方でその存在感を示してきました。複数のポジションをこなし、多様なリーグでプレーした経験は、彼の選手としての幅広さを示しています。今後のキャリアにおいても、彼のプレーに注目が集まることでしょう。

関連情報

ラグビーオーストラリア代表
ラグビートンガ代表
ワラターズ
レベルズ
スタッド・ロシュレ (ラ・ロシェル)
RCトゥーロン
カーディフ・ラグビー
RCナルボンヌ

外部リンク

Ultimate Lopeti Timani
Lopeti Timani Rugby Union

_本記事は公開情報を基に記述されています。最新の情報と異なる場合があります。_

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