ロマリッチ

クリスティアン・コフィ・エンドリ・ロマリッチ：コートジボワールのユーティリティMF

クリスティアン・コフィ・エンドリ・ロマリッチ（Christian Koffi N'dri Romaric、1983年6月4日 - ）は、コートジボワールのアビジャン出身の元サッカー選手です。主にMF（ボランチ、攻撃的MF）として活躍し、コートジボワール代表としても重要な役割を担いました。

クラブキャリア

ロマリッチは、多くの才能ある選手を輩出しているASECミモザのユースアカデミーでサッカー選手としてのキャリアをスタートさせました。その後、ASECミモザと提携関係にあったベルギーのKSKベフェレンに移籍し、その高いユーティリティ性と潜在能力を発揮して注目を集めました。

2005年7月14日には、フランスのル・マンUCに移籍。移籍直後の8月には交通事故に見舞われるというアクシデントに見舞われましたが、すぐに回復し、スターティングメンバーに定着しました。ル・マンでは、守備的MFとしての才能を開花させ、チームの重要な戦力として活躍しました。2007年には、チームのキャプテンにも任命され、そのリーダーシップを発揮しました。

2008年6月23日、スペインのセビージャFCと5年契約を締結。セビージャでは、リーガ・エスパニョーラやUEFAチャンピオンズリーグなどの舞台でプレーし、経験を積みました。その後、RCDエスパニョール、レアル・サラゴサ、SCバスティア、オモニア・ニコシア、ノースイースト・ユナイテッドFCなどでプレーし、2016年に現役を引退しました。

代表キャリア

ロマリッチは、2005年にコートジボワール代表デビューを果たしました。2006年には、コートジボワール代表として初のFIFAワールドカップ出場となる2006 FIFAワールドカップに参加し、グループリーグのオランダ戦に出場しました。また、アフリカネイションズカップにも出場し、決勝でエジプトに敗れはしたものの、準優勝に貢献しました。2010 FIFAワールドカップにも出場し、北朝鮮戦でゴールを挙げるなど、代表チームの中心選手として活躍しました。

プレースタイルと評価

ロマリッチは、中盤のポジションであればどこでもこなせるユーティリティ性と、献身的なプレーが持ち味の選手でした。守備的なMFとしては、粘り強いマークとボール奪取能力に優れ、攻撃的なMFとしては、正確なパスとドリブルでチャンスを作り出すことができました。また、リーダーシップも持ち合わせており、所属チームや代表チームでキャプテンを務めることもありました。

主要な出来事

2003年：KSKベフェレンに移籍
2005年：ル・マンUCに移籍
2006年：FIFAワールドカップ出場
2008年：セビージャFCに移籍
2010年：FIFAワールドカップ出場
2016年：現役引退

ロマリッチは、そのユーティリティ性と献身的なプレーで、所属したすべてのチームで重要な役割を果たしました。また、コートジボワール代表としても、ワールドカップやアフリカネイションズカップなどの主要な大会に出場し、チームに貢献しました。

もう一度検索