ロマンポルシェ。

ロマンポルシェについて

ロマンポルシェは、日本の音楽シーンで特異な存在感を放つ二人組のバンドである。1997年に結成された彼らは、テクノや歌謡曲、ニュー・ウェイヴなど、異なる音楽ジャンルを融合させている。特に掟ポルシェの「男らしさ」についての独特な説教スタイルが印象的で、一癖も二癖もあるユニットとして認知されている。

結成とデビュー

ロマンポルシェの名前は、掟ポルシェが小学生時代に書道の授業で「ロマンポルノ」と書いたところから派生したエピソードに由来する。彼は担任の教師に注意され、慌てて文字を書き足すことで「ロマンポルシェ」と名前が完成した。また、自動車メーカーのポルシェとは一切関係がない。

2000年には、名前の後に「。」を付け加え、ユニバーサルミュージックからメジャーデビューを果たした。このユニークな経歴が彼らの音楽スタイル、さらにはパフォーマンスにおいても影響を与えている。

メンバー紹介

掟ポルシェ

掟ポルシェは、ボーカルとすべての楽器を担当し、説教を通じてメッセージを伝える役割を持つ。1968年に北海道で生まれ、北海道留萌高等学校を経て立正大学を卒業後、幅広い分野で活動している。

ロマン優光

ロマン優光は、主にDELAY効果を担当。1972年生まれで高知県出身であり、愛光高等学校を卒業後に早稲田大学を中退。彼はソロ活動として「プンクボイ」という一人パンクバンドでも知られている。

音楽スタイルとパフォーマンス

ロマンポルシェのパフォーマンスは、1980年代のテクノやニュー・ウェイヴの要素を取り入れており、現場でシーケンサーを用いたライヴが特徴的だ。彼らのライブでは、ミキシングやテンポが毎回異なり、生演奏を中心とすることで観客とのインタラクティブ性が高まっているのが魅力である。

しかし、1990年代にかけては多くのアーティストが録音されたバックトラックを利用し、生演奏を行わない形態が増えてきた。こうした状況の中で、ロマンポルシェは「リアルタイムのサウンドエフェクト」と「説教による流れの誘導」を取り入れることで、録音されたバックトラックを使いながらも毎回異なる演奏を提供する形を実現した。

さらに、近年ではエンジニアにCOALTAR OF THE DEEPERSや特撮のNARASAKIを迎え、本格的な歌ものにも挑戦している。

ディスコグラフィ

ロマンポルシェは多くのシングルやアルバムをリリースしており、代表的なものには以下がある。

• - シングル

- 『暴力大将』(2000年)
- 『男峠』(2000年)
- 『男は橋を使わない』(2006年)

• - アルバム

- 『人生の兄貴分』(1998年)
- 『孫』(2002年)
- 『盗んだバイクで天城越え』(2010年)

終わりに

日本の音楽シーンにおいて、ロマンポルシェはその独自のスタイルと魅力的なパフォーマンスで多くのファンに支持されている。彼らの音楽はただのエンターテインメントではなく、観客との対話を重視したアートでもある。今後の活動も期待が高まる。

もう一度検索