NARASAKI

NARASAKI：ジャンルを超越する音楽家

NARASAKI（ならさき）は、1969年4月3日生まれの日本のギタリスト、ボーカリスト、音楽プロデューサー、ソングライター、そして編曲家です。東京都出身、血液型はAB型。彼の音楽性は、デスメタルのヘヴィネスからネオアコのメロウさ、シューゲイザーのノイズ、ノイズロックのエッジ、そしてイージーリスニングの心地よさまで、実に多様性に富んでいます。この幅広い音楽的視野こそが、彼を他のミュージシャンと一線を画す存在にしています。

多彩な活動

1991年、NARASAKIは自身のバンド、COALTAR OF THE DEEPERSを結成。ボーカルとギターを担当し、レコーディングではベースやプログラミングも自ら手がけるなど、バンドの中核を担っています。

2000年には、大槻ケンヂ（筋肉少女帯）、三柴理との新バンド、特撮に参加。ここではギタリスト兼サウンドプロデューサーとして活躍し、大槻とのツインボーカル楽曲や、NARASAKIがメインボーカルを務める楽曲も生み出しています。

さらに、Melt-Bananaの元ドラマー、大島昌樹とのテクノユニットSadesper Record（NARASAKIは渡五郎、大島はWATCHMAN名義）、324のメンバーとのグラインドコアバンド・マッハトリガー（NARASAKIはボーカル）、CM音楽、テレビドラマやアニメの劇中音楽制作など、その活動は多岐に渡ります。近年も、異色のニューウェイブ／テクノユニット・ロマンポルシェ.などにも参加するなど、精力的な活動を続けています。

経歴と影響

COALTAR OF THE DEEPERS結成以前は、臨終懺悔というハードコアバンドに在籍。その後DEF.MASTERに参加し、イギリスのシューゲイザーバンド、スワーヴドライヴァーの前座を務めるため、大胆にも事務所の住所を頼りにデモテープを送付、交渉の末、1992年の来日公演で前座を実現させた逸話も持ちます。

彼の音楽的ルーツは80年代のニューウェイブにあり、ディスコ、ネオアコ、ハードコアパンク、そしてデスメタルなど、多様な音楽ジャンルから影響を受けています。自身のバンドの音楽性については「ネッズ・アトミック・ダストビン＋ダイナソーJr ÷2」と表現し、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインからの影響も認めています。影響を受けたアーティストには、マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン、ザ・キュアー、ダイナソーJr、ナパーム・デス、YMOなどが挙げられます。

音楽性とサウンドプロデュース

NARASAKIの音楽性は、ヘヴィなギターリフと繊細なメロディーライン、そしてノイズとメロディーの絶妙なバランスによって特徴付けられます。多様なジャンルを融合させながらも、彼の独自の音楽世界を確立しています。

サウンドプロデューサーとしても高い評価を得ており、数多くのアーティストの作品に携わってきました。ももいろクローバーZ、BABYMETAL、大槻ケンヂと絶望少女達など、メジャーアーティストの作品にも参加。アニメやゲーム音楽の制作にも積極的に取り組み、その才能は多方面で発揮されています。

使用機材

ギターは、フェルナンデス製のカスタムモデルを愛用していましたが、最近はMoonのストラトキャスターやKid'sの7弦ギターを使用する機会が増えています。レコーディングは主にシミュレーターによるライン録音を、ライブではDiezel Herbertアンプを使用しています。

まとめ

NARASAKIは、その類まれな音楽性と多才さで、日本の音楽シーンに独自の足跡を残し続けています。彼の活動は、音楽の枠を超え、様々な分野に広がりを見せており、今後もその活躍から目が離せません。

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