ロミオ+ジュリエット

映画『ロミオ＋ジュリエット』について

『ロミオ＋ジュリエット』（原題: Romeo + Juliet）は、1996年に公開されたアメリカ映画です。ウィリアム・シェイクスピアの有名な戯曲『ロミオとジュリエット』を原作としていますが、舞台を現代に移し、両家の対立をマフィア同士の抗争として描いている点が特徴です。監督はバズ・ラーマンが務めました。

現代版にアレンジされたシェイクスピア劇

物語の舞台は、架空の都市「ヴェローナ・ビーチ」。この設定に合わせて、登場人物たちはアロハシャツを着用し、剣ではなく銃を使った戦闘シーンが繰り広げられます。しかし、銃のブランド名は「Sword」と、原作へのリスペクトも感じさせます。高層ビルが立ち並ぶ風景は、従来の『ロミオとジュリエット』のイメージを大きく覆すものでした。

撮影の舞台裏

当初、舞台はマイアミに設定される予定でしたが、製作チームは、現代のメキシコがシェイクスピア時代のイギリスと共通する社会問題（貧富の格差、政治と宗教の関係）を抱えていることに着目しました。その結果、映画の大部分はメキシコシティとその周辺で撮影が行われ、チャプルテペク城やベラクルス州の海岸などがロケ地として使用されました。これらの場所を組み合わせて「ヴェローナ・ビーチ」という架空の都市を作り上げたのです。映画に登場する巨大なキリスト像は、本来記念碑がある場所にデジタル技術で合成されたものです。

あらすじ

ヴェローナ・ビーチでは、モンタギュー家とキャピュレット家という二つのマフィアが長年にわたり対立していました。抗争が絶えず、街は常に緊張状態にありました。

モンタギュー家の一人息子ロミオは、ロザラインという女性に恋心を抱いていましたが、キャピュレット家の一人娘ジュリエットは親が決めた縁談を控えていました。そんな中、ロミオは親友のマキューシオに誘われ、キャピュレット家のパーティーに仮装して参加します。そこで出会ったジュリエットに一目惚れをします。ロミオは、彼女が敵対するキャピュレット家の娘であると知って衝撃を受けますが、その想いを断ち切ることができず、パーティーの後、キャピュレット家に忍び込み、ジュリエットに愛を告白します。二人はすぐに愛し合うようになりますが、この恋が両家の争いに大きな影響を与えることになります。

キャスト

ロミオ: レオナルド・ディカプリオ
ジュリエット: クレア・デーンズ
マキューシオ: ハロルド・ペリノー

受賞

レオナルド・ディカプリオは、本作で第47回ベルリン国際映画祭銀熊賞（男優賞）を受賞しました。

関連リンク

William Shakespeare's Romeo + Juliet | 20th Century Studios（英語）
ロミオ＆ジュリエット | 20th Century Studios JP（日本語）
ロミオ＆ジュリエットを視聴｜全編｜Disney+(ディズニープラス)（日本語）
ロミオ+ジュリエット - allcinema
ロミオ+ジュリエット - KINENOTE
William Shakespeare's Romeo + Juliet - オールムービー（英語）
William Shakespeare's Romeo + Juliet - IMDb（英語）

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