ロロペニの遺跡群

ロロペニの遺跡群

ロロペニの遺跡群は、ブルキナファソ南部のポニ県に位置し、2009年にユネスコの世界遺産に登録されました。この遺跡は、主に巨大な石造の壁で構成されており、その壮大な姿は多くの観光客を魅了しています。

遺跡の概要

ロロペニは町の北西約2キロメートルの場所に存在します。周辺には似たような石の遺跡群もありますが、ロロペニの遺跡はその規模や保存状態において特に際立っています。登録された面積は11320平方メートルに及び、高さ6メートルの外壁と内壁、そのほかの建物の跡が見られます。

歴史的背景

遺跡から得られた放射性炭素年代測定の結果によると、これらの構造物は西暦11世紀以前にさかのぼると考えられています。この遺跡は、黄金の採掘や交易に関連する施設として建設されたとされ、ロロン人やクランゴ人が関与していた可能性があります。

現在、この遺跡はブルキナファソの文化省によって管理されており、訪れる人々にその歴史と価値を伝えています。

世界遺産への道

ロロペニの遺跡群は、1996年にユネスコの世界遺産暫定リストに追加され、その後、2004年には世界遺産基金の支援を受けました。翌年の世界遺産委員会での審査では情報照会がされましたが、再度支援を受けた2007年には、2009年の第33回世界遺産委員会で再評価され、晴れて正式に登録されることが決定しました。

登録基準

この遺跡は世界遺産登録基準のうち、以下の基準を満たしています。

• - 基準(3): 現存または消滅した文化的伝統や文明の唯一または稀な証拠

ブルキナファソの文化当局は、これに加えて基準(2)と(4)が該当すると提案しましたが、ICOMOSによって顕著な普遍的価値ではないと判断されました。しかし、基準(3)に関しては、他の類似の遺跡群と異なる規模と範囲、さらに良好な保存状態が評価されました。

結論

ロロペニの遺跡群は、その歴史的背景、文化的価値、そして優れた保存状態によって、ブルキナファソの重要な観光地の一つとなっています。この遺跡を訪れることで、古代西アフリカの豊かな歴史に触れることができます。

もう一度検索