ロングマン現代英英辞典

ロングマン現代英英辞典（LDOCE）

『ロングマン現代英英辞典』（Longman Dictionary of Contemporary English）は、ピアソン・エデュケーションが発行する、英語学習者向けの英英辞典です。日本では桐原書店から発売されており、LDOCEという略称で知られています。

概要

LDOCEは、『オックスフォード現代英英辞典』や『コウビルド英英辞典』と並び、学習者向け英英辞典として広く利用されています。紙媒体の辞書の他に、電子辞書コンテンツやスマートフォンアプリとしても提供されています。また、ジャストシステムのATOK用オプション辞典としても利用可能です。

ロングマンからは、アメリカ英語に特化した『ロングマン現代アメリカ英語辞典』や『ロングマン英和辞典』も出版されています。

特徴

LDOCEには、以下のような特徴があります。

定義語彙の限定

約2200語の基本語彙「The Longman Defining Vocabulary」を使い、全ての語義を説明しています。これにより、英語初学者でも理解しやすいように工夫されています。基本語彙以外の単語を使う場合は、小型大文字で表記されており、その単語を辞書で調べ直すことで、より深い理解を得ることができます。

頻度表示

コーパスに基づいて、話し言葉（S）と書き言葉（W）における頻度を3段階で表示しています。例えば、"legal"という単語は「S3」「W1」と表示され、話し言葉では上位2001-3000語、書き言葉では上位1000語以内であることを示しています。これにより、どの単語を優先的に覚えるべきか、また、場面に応じた適切な単語を選ぶための目安となります。

頻度順の語義説明

複数の意味を持つ単語の場合、コーパス分析に基づき使用頻度の高い順に語義が並べられています。例えば、"blink (n)"という単語では、まず成句が説明され、最後に本来の意味が説明されます。このため、目的の語義に早くたどり着ける反面、単語本来のニュアンスを掴みにくいという側面もあります。

名詞の可算・不可算表示

名詞については、可算名詞（[C]）、不可算名詞（[U]）の区別が明確に表示されています。これにより、学習者は名詞の用法を正確に理解することができます。可算と不可算の両方で使用できる名詞は[C,U]と表示されます。

句動詞

句動詞は、動詞項目の後半でアルファベット順に一覧できます。例えば、"get"の項目では、"get about", "get across"など、句動詞が続けて掲載されています。また、語順が変更可能な句動詞は両側矢印（⇔）で示されています。

コロケーション

単語のコロケーション（語の組み合わせ）を、「動詞+名詞」「形容詞+名詞」「副詞+名詞」などのパターン別に分類し、例文とともに掲載しています。さらに、コロケーションの誤った使い方を例示し、注意を促しています。

シソーラス

同意語や反意語をまとめたシソーラスが、使用域（Register）の観点から説明されています。どの場面でどのシソーラスを使うのが適切かを示すことで、より的確な語彙選択をサポートします。

改訂履歴

LDOCEは、以下のように改訂を重ねています。

第6版（LDOCE6）：2014年4月10日
第5版（LDOCE5）：2009年1月13日
4訂増補版：2005年12月21日
4訂新版（LDOCE4）：2003年8月8日
3訂増補版：2002年1月
第3版（LDOCE3）：1995年
第2版（LDOCE2）：1987年
初版（LDOCE1）：1978年

関連項目

桐原書店
ロングマン現代アメリカ英語辞典
オックスフォード現代英英辞典
コウビルド英英辞典

外部リンク

桐原書店
ピアソンロングマンジャパン
* The Longman Dictionary of Contemporary English Online

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