ロンドンタウン

ロンドンタウン：日本と韓国の競走界を駆け抜けた名馬

2013年4月22日、北海道新冠町の松浦牧場で誕生したロンドンタウンは、数々の栄光を手にした競走馬として、そして現在は種牡馬として、その名を競走界に刻み込んでいます。南関東の名馬ロツキータイガーと同じ牧場での誕生という経歴も話題を呼びました。2014年の北海道サマーセールにて880万円で落札され、栗東・牧田和弥厩舎に入厩。

2015年10月のデビューから順調にキャリアを積み重ね、2016年にはオープン入りを果たします。そして2017年、ロンドンタウンの才能が開花します。2月の佐賀記念でダートグレード競走初制覇を飾ると、続くマーチステークスでは4着、アンタレスステークスでは2着と好成績を残しました。そして、岩田康誠騎手とのコンビで挑んだエルムステークスでは、見事な差し切り勝ちでJRA重賞初制覇を達成。その勝ち時計1分40秒9は、日本レコード更新という快挙でした。さらに、父カネヒキリにとっても初のJRA重賞タイトル獲得という大きな意味を持つ勝利となりました。勢いに乗るロンドンタウンは、続くコリアカップでも圧巻の走りを見せ、前年の覇者クリソライトとのマッチレースを制し、優勝を飾りました。

2018年もコリアカップ連覇という偉業を達成します。1番人気に応え、2着ドルコンに15馬身差をつける圧勝劇は、その圧倒的な強さを証明するものとなりました。しかし、2019年は日韓関係の悪化により、コリアカップ3連覇の夢は叶いませんでした。その後もマーチステークス2着、アンタレスステークス3着など安定した走りを見せますが、チャンピオンズカップでは10着と振るわず、2020年6月17日付けでJRAの競走馬登録を抹消。現役を引退しました。

引退後は韓国での種牡馬入りが計画されていましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で断念。2021年より日本で種牡馬としてのキャリアをスタートさせました。北海道新ひだか町の岡田牧場を拠点に、種付け時にはアロースタッドに移動する生活を送っていましたが、2022年12月13日には韓国へ輸出されました。

ロンドンタウンの母フェアリーバニヤンは南関東で2勝を挙げた競走馬です。さらにその母、キャタラクトは米国産馬で、Storm Cat産駒の牝馬でした。松浦牧場代表がセリで落札し、日本へ輸入した経緯があります。

ロンドンタウンは、その競走馬としての才能だけでなく、その血統背景にも注目が集まりました。数々の重賞勝利、日本レコード更新、そして種牡馬としての新たな挑戦。ロンドンタウンは、日本のそして韓国の競馬史にその名を刻んだ、まさに伝説的名馬と言えるでしょう。その活躍は、これからも多くの競馬ファンに語り継がれていくことでしょう。 彼の競走成績はnetkeiba.com、スポーツナビ、JBISサーチで確認できます。コリアカップの結果は韓国馬事会公式サイトを参照ください。

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