岩田康誠

岩田 康誠

岩田康誠（いわたやすなり、1974年3月12日生まれ）は、日本中央競馬会（JRA）に所属する騎手であり、競馬界での彼のキャリアは、地方競馬から始まり、数多くの賞歴と実績を誇ります。彼は兵庫県でデビューし、すぐにその才能を発揮しました。

来歴

兵庫県競馬時代

岩田は1991年に兵庫県競馬組合の清水正人厩舎に所属して騎手デビューを果たします。彼の同期には、のちに調教師となる山田信大や岡田祥嗣がいます。デビュー以来、彼は瞬く間に才能を開花させ、1996年にはケイエスヨシゼンで兵庫アラブ三冠を制覇、その名を広めました。1990年代後半には、「園田の2本柱」と称されるほどの存在となり、2000年に初めて兵庫リーディングジョッキーの栄冠を手にしました。その後も2002年、2004年、2005年に再度リーディングを獲得し、地方競馬界での地位を確固たるものとしました。

2002年8月1日には、クリノロマンに騎乗し、地方競馬において通算2000勝を達成。これは3963日の間に達成したもので、地方競馬における最高の速さでの記録として残りました。その時点での地方競馬通算勝利は2941勝に達していました。

中央競馬への遠征

地域競馬での活躍にとどまらず、岩田は中央競馬にも積極的に参戦しました。2002年にはビリーヴでセントウルステークスを制し、その後2004年にはデルタブルースで菊花賞を勝利。これは地方競馬に所属する騎手として初めての中央競馬クラシック制覇となり、歴史的な勝利となりました。さらに、2005年には第1回ワールドスーパージョッキーズシリーズに地方代表として参戦し、総合優勝を果たしました。これは地方競馬の騎手として、4年ぶりの快挙でした。

中央移籍後

2006年に岩田は中央競馬に移籍し、同年にはデルタブルースとのコンビでメルボルンカップに挑戦。初の海外遠征でありながら鮮やかに勝利を収めました。以降も多くの名馬に騎乗し続け、2012年にはディープブリランテで東京優駿（日本ダービー）を制し、その年にはロードカナロアで香港スプリントを勝利。いずれも日本馬として初の快挙となりました。

岩田は2021年には1500勝を達成し、その後も記録を伸ばし続けています。数々の騎乗停止処分や騒動も経験しながらも、キャリアを重ね、2022年にはJRA移籍後1700勝を達成。その都度、彼は周囲への感謝の気持ちを大切にしてきました。

人物と評価

岩田の家族では、2016年に次男が競馬学校に入学し、父の後に続く形で成功を目指しています。彼自身は、八大競走の中での二冠を達成しており、現在も彼の騎手としてのキャリアは続いています。

競馬界においては、多くの仲間たちから高く評価されており、特に小牧太は、そのスタート技術に注目し、「新人のときからちょっと違っていた」と称賛しています。藤田伸二は、岩田を勝ちへの強いこだわりを持つ騎手として評価していますが、彼の騎乗フォームについては問題視していることもあり、その評価は分かれています。

主な騎乗馬

彼の騎乗馬には、歴史的な勝利を収めた馬々が並びます。データに基づくと、彼は複数のGI競走での勝者として名を馳せ、特にデルタブルースやウオッカ、ジェンティルドンナなど数多くの名馬とともにその名を残しています。

今後も岩田康誠の騎手人生は続き、新たな記録や伝説を築いていくことでしょう。

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