ロンドン・カレッジ・オブ・ファッション

概要

ロンドン芸術大学（University of the Arts London, UAL）は、アート、デザイン、ファッション、メディアなど、幅広いクリエイティブ分野を網羅する世界有数の芸術大学です。その傘下にある6つの名門カレッジの一つが、ロンドン・カレッジ・オブ・ファッション（London College of Fashion, LCF）です。

LCFは、イギリス国内においてファッション、スタイル、メイクアップといった専門分野に特化した唯一の大学として、その地位を確立しています。単に衣服のデザインにとどまらず、メイク、ヘア、写真、スタイリング、ジャーナリズム、ビジネス、マーケティング、プロダクション、サイエンスなど、ファッションを多角的に捉えた教育を提供しています。

教育理念とコース

LCFの教育は、「ファッションを通じて未来を形作る」という理念に基づいています。常に進化し、刺激に満ちたファッション業界の最前線で活躍できる人材を育成することを目的としており、学生一人ひとりが自身の創造性と専門性を最大限に発揮できる環境を提供しています。

大学では、学士課程（BA）、修士課程（MA）、博士課程（PhD）のほか、短期コースやサマーコースなど、非常に幅広いレベルと分野のプログラムを用意しています。これにより、学生は自身の興味やキャリア目標に応じて最適な学びを選択することができます。

授業は実践を重視しており、業界の第一線で活躍する教員やゲスト講師による指導、最新の設備を備えたワークショップでの実習、企業との連携プロジェクトなどを通じて、学生は専門知識やスキルを習得するだけでなく、現実のビジネス環境や社会との繋がりを理解し、卒業後すぐに業界で貢献できる能力を養います。

著名な卒業生

LCFは、ファッションをはじめとする様々な分野で国際的に活躍する多くの著名な卒業生を輩出しています。その一部をご紹介します。

ジミー・チュー - 世界的なシューズデザイナーであり、自身の名を冠したブランドを設立。
J.W.アンダーソン - 革新的なデザインで知られるファッションデザイナー。
シャーロット・オリンピア - 遊び心溢れるシューズやアクセサリーのデザインで人気。
アンジェラ・バトルフ (Angela Buttolph) - ファッションジャーナリストとして活躍。
Lindka Cierach - ブライダルウェアなどを手掛けるファッションデザイナー。
エリン・オコナー (Erin O'Connor) - 国際的に活躍するトップモデル。
Kirsty Gallacher - スポーツ番組のプレゼンター。
Harriet Jagger - ジャーナリスト。
Nicola Jeal - ジャーナリスト。
Andrew Ramroop - サヴィル・ロウの有名なテイラー（仕立て屋）。
Bibi Russell - ファッションデザイナーであり、社会貢献活動も行う。
Rachel Stevens - ポップスターとして活躍。
* アレック・ウェック (Alek Wek) - 国際的なスーパーモデル。

これらの卒業生は、デザイン、ビジネス、メディア、パフォーマンスなど、多岐にわたる分野でLCFの教育がもたらす可能性を体現しています。

関連教育機関

LCFが所属するロンドン芸術大学には、関連教育機関としてロンドン国際芸術高校（International School of Creative Arts, ISCA）があります。ISCAは、16歳以上の世界中の学生を対象とした、芸術分野に特化した世界で唯一の全寮制（ボーディングスクール）インターナショナルスクールです。2009年にUALの付属校として設立され、将来クリエイティブ分野での進学を目指す若者たちが集まります。ISCAの卒業生は、セントラル・セント・マーチンズをはじめとするUALのカレッジだけでなく、米国のパーソンズ美術大学やイタリアのマランゴーニ学院など、世界の一流芸術大学へと進学しています。

日本からのアクセス

ロンドン芸術大学（UAL）は、日本に公式の受付窓口を設けています。ユニバーシティ・コンサルタンツは、1993年以来20年以上にわたり、UALの全カレッジ、全コースに関する留学相談や入学手続きのサポートを無償で行っています。東京（文京区）に事務所を構えており、日本からUAL（LCF含む）への留学を目指す学生にとって、安心して相談できる重要な窓口となっています。

詳細はロンドン・カレッジ・オブ・ファッション公式サイト（英語）やユニバーシティ・コンサルタンツのウェブサイトを参照してください。

もう一度検索