ロンリィ・ピーポーII

ロンリィ・ピーポーII

「ロンリィ・ピーポーII」（ロンリィ・ピーポー ツー）は、日本のシンガーソングライターである太田裕美が1983年6月22日に発表したシングル曲です。この作品は、前作となるシングル『君と歩いた青春』から約1年10ヶ月という、彼女のキャリアにおいては比較的長めのインターバルを経てリリースされました。

「ロンリィ・ピーポー」シリーズについて

本楽曲「ロンリィ・ピーポーII」は、作詞家の下田逸郎が一連の詞を手がけた「ロンリィ・ピーポー」と題されたシリーズ楽曲の一部を成しています。このシリーズは全部で四つの楽曲で構成されており、それぞれ「ロンリィ・ピーポー（I）」、「ロンリィ・ピーポーII」、「ロンリィ・ピーポーIII」、「ロンリィ・ピーポーIV」と呼ばれています。下田逸郎はシリーズ全ての楽曲で作詞を担当しています。

これらの楽曲は、発表当初はそれぞれ異なるオリジナルアルバムに初収録されました。シリーズ最初の楽曲「ロンリィ・ピーポー（I）」はアルバム『Far East』に収録されています。「ロンリィ・ピーポーII」と続く「ロンリィ・ピーポーIII」は、いずれもシングル「ロンリィ・ピーポーII」の発表と同年にリリースされたアルバム『I do, You do あなたらしく、わたしらしく』に収められました。そして、シリーズ最終作となる「ロンリィ・ピーポーIV」は、アルバム『TAMATEBAKO』に収録されています。

シングル「ロンリィ・ピーポーII」詳細

1983年6月22日にリリースされたシングル盤には、以下の2曲が収められています。両楽曲とも、オリジナルアルバム『I do, You do あなたらしく、わたしらしく』にも収録されています。

A面: ロンリィ・ピーポーII
演奏時間: 4分05秒
作詞: 下田逸郎
作曲: 岡本一生、亀井登志夫
編曲: 大村雅朗
B面: 葉桜のハイウェイ
演奏時間: 4分15秒
作詞: 山元みき子
作曲: 板倉文
編曲: 大村雅朗

A面の「ロンリィ・ピーポーII」は、作詞を下田逸郎、作曲を岡本一生と亀井登志夫、編曲を大村雅朗が担当しており、太田裕美の楽曲としてはやや打ち込みの要素を感じさせるサウンドが特徴的です。B面の「葉桜のハイウェイ」は、作詞が山元みき子、作曲が板倉文、編曲が大村雅朗という布陣で制作されました。

メディアでの紹介

「ロンリィ・ピーポーII」は、当時の音楽番組において注目されました。特に、1983年6月23日に放送されたTBSテレビの音楽番組『ザ・ベストテン』では、「今週のスポットライト」のコーナーに太田裕美が出演し、この楽曲を歌唱しました。この出演は、新曲のプロモーションとして効果を発揮し、多くの視聴者に楽曲が届けられる機会となりました。

その他の収録アルバム

シングルとして発売された後も、「ロンリィ・ピーポーII」は太田裕美のベストアルバムやコンピレーションアルバムにしばしば収録されています。オリジナルアルバム『I do, You do あなたらしく、わたしらしく』以外では、以下のようなアルバムにその名を見ることができます。

『GOLDEN☆BEST 太田裕美 コンプリート・シングル・コレクション』
『太田裕美 Singles 1978-2001』
* 『ザ・ベストテン スポットライト編』（2009年4月22日発売、Sony MusicよりリリースされたコンピレーションCD）

これらのアルバムを通じて、時代を超えてリスナーに聴かれ続けています。

関連事項

本楽曲が発表された1980年代前半は、日本のポピュラー音楽が多様化し、特にシンセサイザーなどの電子楽器を取り入れたサウンド（テクノ歌謡などと称されることもあります）が台頭してきた時期です。編曲を手がけた大村雅朗は、この時代のサウンドを代表するアレンジャーの一人でした。また、作詞を担当した下田逸郎は、太田裕美の他の楽曲でも詞を提供しており、銀色夏生など同時期に活躍した他の作詞家と共に、日本の音楽シーンの一端を担いました。発表年である1983年は、日本の音楽史においても様々な出来事があった年として記憶されています。

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