ロン・デサンティス

ロン・デサンティスについて

ロン・デサンティス（全名ロンald Dion DeSantis）は、1978年9月14日生まれのアメリカ合衆国の政治家であり、現在フロリダ州知事を務めています。元海軍軍人であり、連邦下院議員を3期務めた経歴があります。2024年の大統領選挙に向けて共和党の候補として名乗りを上げましたが、予備選挙の開始後に出馬を取りやめることを決めました。

経歴

フロリダ州ジャクソンビルで生まれ育ったデサンティスは、イタリア系アメリカ人の家庭に生まれました。母親は看護師、父親は視聴率計算のための機器を設置する仕事に従事していました。若い頃にはオーランドに移住し、野球を通じて多くの経験を積みました。1991年にはダニーデンのリトル・リーグワールドシリーズに出場し、スポーツへの情熱が早くから芽生えました。

1997年、デサンティスはイェール大学に入学し、歴史を専攻。在学中には野球部の主将を務め、そこの活躍が後の政治キャリアにも影響を与えたとされています。大学卒業後はダーリントン・スクールで教師として1年を過ごし、その後ハーバード大学ロースクールに進学。2005年には法務博士号を取得し、フロリダ州の弁護士としてのキャリアをスタートさせました。

デサンティスは在学中の2004年に海軍に入隊。その後、海軍特殊部隊Navy SEALsのリーガル・アドバイザーとしてイラクに派遣され、2010年には名誉除隊しました。彼の軍歴は、後の政治活動にも影響を与えていると言えるでしょう。

政治家としてのキャリア

デサンティスは2012年に連邦下院議員に初当選しました。在任中、彼は議員連盟フリーダム・コーカスの創設メンバーとなり、ドナルド・トランプとの親しい関係を築きました。2018年にはフロリダ州知事選に出馬し、民主党候補に対して僅差で勝利を果たしました。2022年の再選でも成功し、今もなおフロリダ州の政治シーンで強い影響力を持っています。

大統領選挙への挑戦

デサンティスは2024年の大統領選挙に向けて活動を開始。彼の自伝『自由への勇気 米国再生のためのフロリダの青写真』を出版し、全米でブックツアーを行いました。外交活動として、アメリカの同盟国を訪れるなどの積極的な動きを見せていますが、予備選挙では思うような結果が得られず、最終的には選挙戦からの撤退を決めました。

政治的立場

デサンティスの政策は保守的で、人工妊娠中絶に反対の立場をとっています。彼は連邦政府の権限を小さくすることを支持し、歳出削減を強調します。また、教育においては州独自の規制を支持し、クリスチャン保守派からの支持を得ています。

環境問題に関しては、共和党の中では重要な位置を占める政策とされていますが、熱心ではないと自認しています。彼は銃規制にも反対の立場を持ち、学校での銃に関する政策を支持しています。また、移民政策ではオバマ政権の寛容政策に反対し、厳格な立場を採ることが多いです。

一方、LGBT政策では厳しい姿勢を示し、特にトランスジェンダーに対する法案をいくつも成立させています。このため、多くの人権団体からは批判を受けている状況です。

まとめ

ロン・デサンティスの政治家としてのキャリアは、彼の経歴と自己PRを基に築かれています。共和党内での影響力を高めながら、フロリダ州知事としての実績を踏まえ、2024年の大統領選挙に向けた活動を続けています。

もう一度検索