ロン・ブーン

ロン・ブーン（Ron Boone、1946年9月6日生まれ）は、アメリカ合衆国オクラホマ州オクラホマシティ出身の元プロバスケットボール選手です。1970年代にABA（アメリカン・バスケットボール・アソシエーション）とNBA（ナショナル・バスケットボール・アソシエーション）の両リーグでシューティングガードとして活躍しました。

アイダホ州立大学を卒業後、1968年のドラフトでABAのダラス・チャパラルズとNBAのフェニックス・サンズから指名を受けました。ブーンはチャパラルズとの契約を選び、プロのキャリアをスタートさせました。

ABAでのキャリアは、ダラス・チャパラルズ（後のサンアントニオ・スパーズ）、ユタ・スターズ、スピリッツ・オブ・セントルイスでプレーしました。ユタ・スターズ在籍時の1970-71シーズンには、ABAファイナル制覇に大きく貢献しました。また、1974-75シーズンには、1試合平均25.2得点というキャリアハイの記録を達成しました。チャパラルズ時代には、32本連続フリースロー成功、前半14フィールドゴール成功、1クォーター24得点というチーム記録を樹立しました。これらの実績が評価され、ブーンはABAオールタイムチームにも選出されています。

ABAがNBAに吸収合併された1976年、ブーンはNBAのカンザスシティ・キングスに移籍しました。その後、ロサンゼルス・レイカーズ、ユタ・ジャズでプレーし、1981年に現役を引退しました。NBA移籍後も、キングス時代には平均20得点前後を記録するなど、スコアラーとしての能力を発揮しました。

ブーンのABA/NBAでの13シーズンの通算成績は、1041試合に出場、17,437得点、2,734リバウンド、4,348アシストを記録し、1試合平均16.8得点、4.2リバウンド、3.7アシストをマークしました。

特筆すべきは、ブーンの並外れたタフネスです。ABAからNBAにかけて1,041試合連続出場を果たし、これは後にA.C.グリーンに破られるまで、アメリカのプロバスケットボール史上最長記録でした。この記録は、彼の献身とプロフェッショナリズムを物語っています。

主な業績

ABAオールスターゲーム出場（1971, 1974～1976）
ABAファイナル制覇（1971）
ABAオールルーキーチーム（1969）
オールABA1stチーム（1974）
オールABA2ndチーム（1975）
ABAオールタイムチーム

ロン・ブーンは、ABAとNBAの両リーグでその才能を発揮し、数々の記録と記憶に残るプレーで、バスケットボール史に名を刻みました。

外部リンク

Basketball-Reference （英語）
Remember the ABA （英語）

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