ローズマリー (バンド)

ローズマリー (日本のロックバンド)

ローズマリーは、1972年に結成された日本のロックバンドです。その音楽性は、グループサウンズの影響を受けながらも、時代に合わせて変化してきました。幾度かのメンバーチェンジを経ながら、現在も活動を続けています。

結成から初期 (1971年 - 1973年)

ローズマリーの歴史は、1971年に福井利男が結成した「ピープル」というバンドから始まります。オックス解散後、福井は新たな音楽活動を模索し、ピープルを結成。元オックスのメンバーである上田耕三や岡田志郎も参加し、グループとしての基盤を築きました。

1972年4月、ピープルはワーナー・パイオニアから「恋人たち」でデビューを果たします。しかし、1973年にはメンバーチェンジが行われ、バンド名を「ローズマリー」と改め、再出発することになります。

新体制となったローズマリーには、元ロック・パイロットの中尾喜紀、元オリーブの上原おさむ、東冬木（現：モト冬樹）、武田泰といった新メンバーが加入。トリオ・レコードからデビューシングル「あいつに気をつけろ！／ROSEMARIE」をリリースしました。同時期に活動していたチャコとヘルスエンジェルと共に1970年代グループ・サウンズと呼ばれることもありました。

トリオ・レコード時代 (1973年 - 1976年)

トリオ・レコード時代は、ローズマリーにとって試行錯誤の時期でした。デビューシングルのリリース後、ドラムの武田泰が脱退。岡田志郎がドラムに転向し、東冬木がリードギター、仲原克彦がサイドギターとして加入しました。トリオ・レコードからは3枚のシングルと1枚のアルバム「あいつに気をつけろ！」をリリースしましたが、大きなヒットには恵まれませんでした。

1974年には、愛川かつみ、中尾喜紀、上原おさむ、東冬木の4人が脱退し、ジュテームを結成。ローズマリーは再びメンバーチェンジを余儀なくされます。

フィリップス・レコード時代 (1976年)

1976年、ローズマリーはフィリップス・レコードに移籍し、メンバーを大幅に入れ替えて再起を図ります。クック・ニック&チャッキーのヒット曲「可愛い々ひとよ」をカバーし、伊丹サチオと弾ともやという2人の元アイドルを前面に押し出しました。ベイ・シティ・ローラーズを意識したタータンチェックの衣装も話題となりましたが、残念ながらヒットにはつながりませんでした。

その後

フィリップス・レコード時代以降も、ローズマリーはメンバーチェンジを繰り返しながら活動を継続しました。音楽性の変化やメンバーの入れ替わりはありましたが、その名は日本のロックシーンに刻まれています。

ディスコグラフィー

アルバム
あいつに気をつけろ！（1973年11月21日 トリオ・レコード）

メンバー

時代の変遷と共にメンバーが大きく変わっているため、ここでは割愛します。

関連事項

オックス
ロック・パイロット

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