ローズマリー・バトラー

ローズマリー・バトラー（Rosemary Butler、1947年4月6日 - ）は、アメリカ合衆国出身の卓越した才能を持つ女性シンガーです。彼女の音楽キャリアは、1960年代前半に女性バンド、ザ・レディバーズ（The Ladybirds）のベーシストとしてスタートしました。その後、バーサという別のバンドにも参加し、その音楽的才能を磨きました。

バトラーは、ソロ活動だけでなく、バック・コーラスとしても非常に高い評価を得ています。ボニー・レイット、リンダ・ロンシュタット、ジェームス・テイラー、ジャクソン・ブラウン、ボズ・スキャッグスなど、数々の著名アーティストのレコーディングやライブに参加し、その美しい歌声で楽曲を彩りました。彼女の柔軟性と音楽への深い理解は、様々なジャンルの音楽家からの信頼を集めました。

1982年、ローズマリー・バトラーは、角川映画『汚れた英雄』のテーマ曲「汚れた英雄」（英題：Riding High）を歌い、日本で爆発的な人気を獲得しました。この曲は、オリコン洋楽シングルチャートで1982年12月27日付から11週連続1位という記録を打ち立てました。その印象的なメロディーとバトラーの力強い歌声は、多くの人々の心に深く刻まれました。

「汚れた英雄」は、総合チャートでも最高3位を記録し、22週にわたってチャートイン、累計35.0万枚のセールスを記録する大ヒットとなりました。この曲の成功により、バトラーは日本でも広く知られるようになり、数々の音楽番組に出演するなど、積極的に活動を展開しました。

バトラーは、「汚れた英雄」以外にも、日本のアニメーション映画やドキュメンタリー映画の主題歌を担当しています。映画『幻魔大戦』の主題歌「光の天使」（英題：Children Of The Light）は、総合チャートで最高8位、登場週数18週、累計21.6万枚のセールスを記録しました。また、ドキュメンタリー映画『ウイニングラン』の主題歌「Call Of The Wild」も、総合チャートで最高47位、登場週数10週、累計3.7万枚のセールスを記録しています。これらの楽曲も、彼女の多様な音楽性を表現する上で重要な作品群です。

1983年3月には、フジテレビの音楽番組『夜のヒットスタジオ』に生出演し、その歌声を披露しました。外国人タレントとしては珍しく、番組恒例のオープニングメドレーにも参加し、近藤真彦から引き継いでメドレーエンドを担当し、楽曲「汚れた英雄」を熱唱しました。また、映画『幻魔大戦』の宣伝も兼ねて、「光の天使」を歌い上げました。この時の通訳は、田中まこが担当しました。

ローズマリー・バトラーは、現在も音楽活動を続けており、その才能は衰えることを知りません。彼女の公式ウェブサイトでは、最新情報や音楽作品などをチェックすることができます。

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