ロード (歌手)

ロード（Lorde）

ロード（Lorde）ことエラ・マリヤ・ラニ・イェリッチ＝オコナー（Ella Marija Lani Yelich-O'Connor、1996年11月7日生まれ）は、ニュージーランドを代表するシンガーソングライターです。13歳という若さでユニバーサルミュージックと契約し、その才能を開花させました。

デビューと成功

2013年にリリースされたデビューシングル「ロイヤルズ」（Royals）は、全米・全英シングルチャートで1位を獲得する快挙を達成。この楽曲は、第56回グラミー賞で最優秀楽曲賞と最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス賞を受賞し、ロードの名を世界に知らしめました。これまでに世界で1200万枚以上のアルバムを売り上げ、ストリーミング再生回数は100億回を超えるという驚異的な記録を誇っています。

生い立ちと音楽への目覚め

ロードはニュージーランドのオークランドで生まれ育ちました。父親は土木技師、母親は詩人という家庭環境で育ち、幼い頃から音楽や文学に親しんでいました。5歳の頃には劇団に参加し、歌と演技に対する情熱を抱きます。12歳の時、学校のタレントショーで歌う姿がA&Rの目に留まり、13歳でユニバーサルミュージックとの契約に至りました。

音楽性

彼女の音楽は、エレクトロニカ、ポップ、ロックなど、多様な要素が融合したサウンドが特徴です。特にアートポップ、インディ・ポップ、ドリーム・ポップ、エレクトロ・ポップ、インディ・エレクトロからの影響が指摘されています。また、ヒップホップやR&Bの影響も感じられます。評論家からは、重低音と軽快なループ、計算されたビートが特徴的であると評されています。

影響を受けたアーティスト

ロードは、ビリー・ホリデイ、エタ・ジェイムス、サム・クック、オーティス・レディングといったジャズやソウルのミュージシャンから影響を受けました。また、フリートウッド・マックを「完璧なアルバム」と称賛しています。その他、グライムス、スレイ・ベルズ、SBTRKT、トム・ヨーク、ニッキー・ミナージュ、ケンドリック・ラマーなど、幅広いアーティストから影響を受けています。

人物像

芸名の「ロード」は、「王族と上流階級」への憧れから名付けられました。「Lord」では男性的すぎると感じ、「e」を加えて女性らしい名前にしたそうです。自身のパブリックイメージを「自然」と評し、同時代のポップスターとは一線を画す姿勢を示しています。また、フェミニストとしても知られています。

ディスコグラフィ

ピュア・ヒロイン (2013)
メロドラマ (2017)
ソーラー・パワー (2021)

受賞歴

グラミー賞 最優秀楽曲賞 (2014, Royals)
グラミー賞 最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス賞 (2014, Royals)
ブリット・アワード 国際女性ソロアーティスト賞 (2014)

来日

フジロック・フェスティバル'14
フジロック・フェスティバル'17

ロードは、その音楽性と才能で、世界中の音楽ファンを魅了し続けています。今後の活躍からも目が離せません。

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