ローマ地下鉄

ローマ地下鉄（Metropolitana di Roma S.p.A.）は、イタリアの首都ローマを走る地下鉄です。略称は「Met.Ro.」で、これはメトロと発音されます。運営は、ローマの公共交通を担うATAC（Azienda per la mobilità del comune di Roma）が行っています。ATACは、地下鉄だけでなく、バスやトラムなどの地方路線も運営しています。

ローマ地下鉄の概要

ローマ地下鉄の歴史は1955年2月9日にB線が開通したことから始まりました。その後、1980年にはA線が、そして2014年にはC線が開業しました。現在、総延長53.4kmに及ぶA線、B線、そして一部開通しているC線の3路線が運行中です。さらに、C線とB線は現在も延伸工事が進められており、D線の建設計画もあります。

A線とB線は、ローマの主要駅であるテルミニ駅で乗り換えが可能です。ローマ地下鉄は、開通から半世紀以上が経過していますが、現在も3路線にとどまっています。これは、ローマの地下に歴史的な遺跡が多く、建設が難しいことが理由の一つとされています。

ローマ地下鉄の路線

現在、ローマ地下鉄には以下の路線が存在します。

A線
駅数：27駅（バッティスティーニ駅 – アナニーナ駅）
全長：18.4km
B線
駅数：26駅（ラウレンティーナ駅 – レビッビア駅）
全長：22.9km
C線
駅数：22駅（一部開通）
全長：19.1km

これらの路線の他に、計画中の路線が複数あります。

D線（計画中）
駅数：22駅（予定）
全長：22km（予定）
E線（計画中）
駅数：16駅（予定）
全長：28.3km（予定）
F線（計画中）
駅数：15駅（予定）
全長：12.8km（予定）
G線（計画中）
駅数：29駅（予定）
全長：15.2km（予定）

ローマ地下鉄の近郊路線

ローマ地下鉄は、地下鉄路線だけでなく、以下の地方鉄道も運営しています。

ローマ - リード線
駅数：13駅（ローマ・ポルタ・サンパオロ駅 - クリストーフォロ・コロンボ駅）
全長：約28km
ローマ - ジャルディネッティ線
駅数：19駅（ローマ・ラツィアリ駅 - ジャルディネッティ）
全長：8.63km
ローマ - ヴィテルボ線 (Ferrovia Roma-Civitacastellana-Viterbo)
駅数：38駅（フラミーニオ駅 - ヴィテルボ駅）
全長：102km
注意：サクロファーノ駅以遠は郊外線として運行

事故

2006年10月17日午前9時半ごろ、A線のヴィットーリオ・エマヌエーレ駅で、停車中の列車に後続の列車が追突する事故が発生しました。この事故により、1名が死亡、約170名が負傷しました。負傷者の中には、日本人4名も含まれていました。事故の原因は、人為的なものとされています。この事故は、ローマ地下鉄の安全性に対する懸念を呼び起こしました。

まとめ

ローマ地下鉄は、ローマ市民の重要な足として、日々多くの人々が利用しています。長年の歴史を持つ一方で、その発展はまだ途上であり、今後の延伸や新路線の計画にも期待が寄せられています。利用する際には、安全に注意し、快適な移動を心がけましょう。

参照

ATAC - 親会社
テルミニ駅

外部リンク

公式サイト

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