ローラン・ピック

ローラン・ピック氏は、1964年8月2日生まれのフランス人外交官です。2020年9月30日まで、駐日フランス大使として日本とフランスの友好関係に貢献しました。

生い立ちとキャリア

パリで生まれたピック氏は、パリ政治学院とフランス国立東洋言語文化研究所（INALCO）で学びました。外交官としてのキャリアをスタートさせ、フランスの国連常駐代表部や在欧州連合フランス政府代表部で要職を歴任しました。また、ピエール・モスコヴィシ氏やジャン＝マルク・エロー氏といったフランスの有力政治家の顧問も務め、その手腕を発揮しました。

2014年から2016年にかけては在オランダ大使としてオランダに赴任。その後、2017年6月には駐日フランス大使に任命され、日本での外交活動を開始しました。

駐日大使としての活動

駐日大使として、ピック氏は日仏関係の深化に尽力しました。2019年10月22日には、皇居正殿松の間で行われた徳仁天皇の即位礼正殿の儀に、ニコラ・サルコジ元大統領と共に参列し、歴史的な瞬間に立ち会いました。また、日仏会館の名誉総裁も兼務し、文化交流の促進にも貢献しました。

2020年8月6日には、広島で開催された平和記念式典に参列し、原爆犠牲者への哀悼の意を表しました。被爆75年という節目の年に、平和への祈りを捧げ、核兵器廃絶への強いメッセージを発信しました。

受勲と離任

ピック氏は、その功績が認められ、国家功労勲章を受勲した騎士（シュヴァリエ）の称号を授与されています。さらに、2020年9月8日には、日本政府から旭日大綬章を授与されました。これは、日本とフランスの友好親善に大きく貢献した人物に贈られるもので、ピック氏の功績を称えるものです。

2020年9月30日、ピック氏は駐日大使を離任し、新たな道へと進みました。しかし、その功績は日本とフランスの歴史に深く刻まれ、両国の友好関係の礎となっています。

参考資料

大使略歴（フランス語）
ローラン・ピック 駐日フランス大使 会見 2020.7.10 - YouTube（日本記者クラブでの会見、2020年7月10日）
* ローラン・ピック 駐日フランス大使 2017.10.13 - YouTube（日本記者クラブでの会見、2017年10月13日）

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