ワイサケ・ララトゥブア

ワイサケ・ララトゥブア：フィジー出身のパワフルなフォワード

選手概要

ワイサケ・ララトゥブア（Waisake Raratubua）は、1998年3月17日生まれのラグビーユニオン選手です。太平洋に位置する島国、フィジーにルーツを持ち、現在は日本のトップリーグであるジャパンラグビーリーグワンに所属するコベルコ神戸スティーラーズの一員として活躍しています。彼の主たるポジションはフォワードのセカンドロー（ロック、LO）およびバックロー（ナンバーエイト、No.8）であり、恵まれた体格を活かしたパワフルなプレーが持ち味です。

プロフィール詳細

ララトゥブア選手は、フィジーで生まれ育ちました。彼の身体的な特徴として、身長193センチメートル、体重118キログラムという堂々たる体格が挙げられます。このサイズは、ロックやナンバーエイトといったフォワードのポジションにおいて非常に有利に働き、セットプレーやブレイクダウンでの強さ、ボールキャリー時の突破力に貢献しています。選手間での彼のニックネームは「ワイス」として知られ、チームメイトやファンから親しまれています。

経歴

ララトゥブア選手のラグビーキャリアは、フィジー国内で基礎を築きました。高校はラトゥ・サー・ララスクナメモリアル高校で学び、ラグビーに打ち込みます。2019年に同高校を卒業後、日本の大学ラグビー界で高いレベルを誇る東海大学へ進学しました。東海大学体育会ラグビーフットボール部では、多くの才能ある選手たちと共にプレーし、さらなる技術とフィジカルを磨きました。

大学在学中には、その才能が認められ、U20フィジー代表に選出された経験も持っています。これは、彼が若い頃から国際的な舞台で通用するポテンシャルを持っていたことの証と言えるでしょう。

2023年に東海大学を卒業後、日本のプロラグビー界への挑戦を決断し、ジャパンラグビーリーグワンの強豪であるコベルコ神戸スティーラーズに加入しました。プロ選手としての第一歩を踏み出した彼にとって、リーグワンでのプレーは新たなレベルでの戦いを意味しました。

リーグワンでのデビュー

コベルコ神戸スティーラーズ加入後、ワイサケ・ララトゥブア選手は早期にチームの一員として存在感を示しました。そして、2023-24シーズンの開幕戦である同年12月9日に行われたJAPAN RUGBY LEAGUE ONEの第1節、三重ホンダヒートとの試合で、ついに公式戦デビューを果たしました。この記念すべき初出場試合では、先発メンバーとしてピッチに立ち、チームの勝利に貢献しました。リーグワンでのプレーは、大学時代とは異なる強度とスピードが求められますが、彼はその環境にも着実に適応し、自身の役割を果たしています。

ポジションとその役割

ララトゥブア選手が主戦場とするロック（LO）とナンバーエイト（No.8）は、フォワードの中でも重要な役割を担うポジションです。

ロック（LO）：主にラインアウトでのボール確保やモール、スクラムといったセットプレーの中核を担います。身長と体重に優れるララトゥブア選手は、ラインアウトでのリフターやジャンパーとして、またスクラムを安定させる柱として期待されます。
ナンバーエイト（No.8）：スクラムの最後尾に位置し、スクラムからのサイドアタックや、ボールキャリー、タックルなど、攻守両面で広い範囲をカバーします。パワフルなララトゥブア選手は、ボールを持って相手ディフェンスラインに突進する役割や、密集からのボール運びでチームに勢いをもたらすことができます。

これらのポジションを兼任できることは、彼のラグビーIQとフィジカルの多様性を示しており、チームにとって貴重な存在と言えます。

今後の展望

大学、そしてU20フィジー代表での経験を経て、プロの世界へと足を踏み入れたワイサケ・ララトゥブア選手。コベルコ神戸スティーラーズでのリーグワン公式戦デビューは、彼のキャリアにおける重要なマイルストーンとなりました。今後、さらに試合経験を積み重ねることで、フィジカルの強さに加えて、戦術理解度やプレーの精度を高めていくことが期待されます。所属チームの中心選手としての活躍はもちろんのこと、将来的にはフィジー代表として国際舞台での活躍も視野に入ってくるかもしれません。若い才能が開花し、日本のラグビーファンを魅了するプレーを見せてくれることに期待が寄せられています。

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