ワガハイ

漫画『ワガハイ』について

『ワガハイ』は、砂川しげひさによる4コマ漫画で、2000年4月3日から2002年3月30日まで朝日新聞の夕刊で連載されていました。この作品は、元々は『Mr.ボォ』として知られ、1996年4月1日から2000年4月2日まで連載されていました。タイトルもキャラクターも変化を遂げながら展開された物語は、シュールな魅力を持っています。

ストーリーの変遷

『Mr.ボォ』が元のタイトルであり、最初は主人公として銀田一氏が描かれていました。しかし、物語が進むにつれて、役割が変わり最終的には飼い猫のワガハイが主役に昇格しました。この変化がタイトル変更の理由となり、新たに『ワガハイ』が誕生しました。ワガハイの日常や銀田一家の生活が織り交ぜられることで、シュールさと日常の喜びを楽しむことができる作品となっています。

連載が朝日新聞で終了した後も、砂川しげひさの公式サイトにて物語は続き、主人公がチビ丸に変更され、タイトルも『チビ丸』に変更されました。しかし、2018年に到るまで更新は止まっている状況です。

登場人物たち

漫画『ワガハイ』には、魅力的なキャラクターが多数登場します。主役のワガハイは、銀田一家の飼い猫で、元々は野良猫でしたが、今では彼の冒険が物語の中心です。

銀田一豪助は作家であり、ワガハイの飼い主です。その家族である銀田一リリ子は息子の嫁で、三つ子の子供を育てています。また、近所に住むペルシャ猫のコトメは、ワガハイの恋の対象でもあり、彼にとって特別な存在です。彼女は意外な怪力を持ち、年齢が高いことも特徴です。

物語にはユニークなキャラクターも多く、無人くんは孤島の住人で原始人のような姿をしています。見た目とは裏腹に、その孤島は実は潜水艦で、移動することがあります。他にも、謎の紳士であるMr.ボォは、物語の最初の段階から登場しますが次第に出番が減っていきます。

チビ丸は、後にワガハイと同じ模様を持つ子猫として登場し、ワガハイを「ちゃん」と呼ぶことで彼を慕っています。このキャラクターはWeb連載に移行してから主役となりました。

その他にも、銀田一家の庭猫であるのらノ助や、オヨヨ商事の元社長である空穴稲造、彼に代わって社長となった真加瀬訂子など、さまざまなキャラクターが登場し、それぞれがストーリーに独特の色を添えています。

独自のシュールさ

『ワガハイ』は、単なる日常を描くだけでなく、シュールな視点からユニークな展開を見せます。例えば、ポッチャマというキャラクターは放浪癖があり、ホームレスのような生活をしています。また、ボスノラやその舎弟クロ、木の葉のフレディ君とミノ虫君など、多彩なキャラクターたちが雑多に絡み合うことで、作品全体に一層の深みと楽しさが加わっています。

このように『ワガハイ』は、シュールな日常の中で織りなされる愉快な物語を描いています。どこかユーモラスで不思議な世界観が、多くの読者に愛されている理由と言えるでしょう。

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