ワットコム郡 (ワシントン州)
ワットコム郡の概要
ワットコム郡は、アメリカ合衆国ワシントン州の北部に位置する郡で、シアトル都市圏の一部を構成しています。人口は約22万人（2020年）で、郡庁所在地のベリングハムは郡内で最大の都市です。郡名は、先住民ラミ族の言葉で「騒がしい水域」を意味する「Xwotʼqom」に由来します。
地理的特徴
ワットコム郡は、カナダとの国境に接しており、ブリティッシュコロンビア州と隣り合っています。バンクーバー都市圏やフレーザーバレーの一部と連続しており、国境を越えたショッピングやレクリエーションが盛んです。国境を越えるポイントは5つあり、ブレイン市には2つの主要な越境点があります。ワットコム郡は、ベリングハム都市圏と密接な関係があります。
歴史
ワットコム郡は、1854年3月9日にワシントン準州議会によってアイランド郡から分離して設立されました。当初は現在のサンフアン郡とスカジット郡の領域も含まれていました。
郡政府
ワットコム郡は、郡憲章の下で郡内都市と共同で運営されています。1978年に有権者によって承認された郡憲章は、郡の憲法として機能しており、ワシントン州で4つしかない自治条項を持つ郡の一つです。
郡の構造
郡政府は、郡政委員会、行政官、司法府によって構成されています。郡政委員会は7人の委員で構成され、立法権を持っています。行政官は、郡執行官と5人の部門長で構成され、郡の行政を担います。司法府には地区裁判所と上級裁判所があり、それぞれが異なる種類の訴訟を扱います。
地方政府
地方政府は、郡、法人化された都市や町、特殊目的地区に分かれています。特殊目的地区には、墓地管理、消防、病院、図書館、教育、上下水道などの地区があります。
消防地区
郡内には12の消防地区、2つの市消防署、1つの地域消防部があり、火災や救急医療に対応しています。多くの消防士はボランティアまたは出動払いですが、ベリングハム市には常勤の消防士がいます。
地理
ワットコム郡の総面積は2,504平方マイルで、そのうち約15％が水域です。郡内には、ワットコム湖、ベリングハム湾などがあります。また、活火山であるベーカー山が郡内で最も高い地点です。郡内には、多様な地形があり、カスケード山脈やチャッカナット山地などが広がっています。
主要な地形
主要高規格道路
- - 州間高速道路5号線：バンクーバーからカリフォルニアまで繋がっています。
- - ワシントン州道20号線：ノースカスケード・ハイウェイとして知られています。
- - アラスカ・マリーン・ハイウェイ：アラスカハイウェイとアメリカの州間高速道路システムを結んでいます。
隣接する郡
- - 東：オウカノガン郡
- - 南：スカジット郡
- - 南西：サンフアン郡
- - 北：カナダのブリティッシュコロンビア州
州立および国立保護地域
ワットコム郡には、多くの州立公園、野生生物保護区、国立レクリエーション地域が存在し、豊かな自然が保護されています。
- - バーチ湾州立公園
- - タレル湖野生生物保護区
- - ララビー州立公園
- - ベーカー山国立レクリエーション地域
- - ノースカスケード国立公園（一部）
- - ロス湖国立レクリエーション地域（一部）
教育
ワットコム郡には、公立と私立の多くの初等・中等教育機関があります。郡内には8つの公立教育学区があります。
高等教育
郡内には、5つの高等教育機関があります。ベリングハムには、ベリングハム工科カレッジ、西ワシントン大学、ワットコム・コミュニティ・カレッジがあります。また、ラミ族居留地内にはノースウェスト・インディアン・カレッジがあります。トリニティ・ウェスタン大学は、ラングリー地区に本部があり、ベリングハムにも分校があります。
農業
ワットコム郡は、特にラズベリーの生産で知られています。州内最大のラズベリー生産地であり、全米の生産量の大部分を占めています。
人口動態
（2000年の国勢調査データは省略します。）
著名な住人
- - ライアン・スタイルズ：俳優、コメディアン
- - ヒラリー・スワンク：女優
都市と町
- - ベリングハム
- - リンデン
- - ファーンデール
- - ブレイン
- - エバーソン
- - ヌークサック
- - スーマス
その他
ワットコム郡は、自然、文化、教育、産業が調和した魅力的な地域です。国境を越えた交流も盛んで、多様な文化が共存しています。
公式サイト (英語)
その他の関連リンク (英語)
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