ワラッタメ天国

『ワラッタメ天国』は、2012年10月29日から2013年3月25日までフジテレビで放送されていたバラエティ番組で、若手お笑い芸人が笑いのセンスと知識を駆使したネタを披露し、評価される形式が特徴です。本番組は、かつての名番組『ボキャブラ天国』のリメイクであり、懐かしいセットやアイテムが多く盛り込まれています。特に、ボキャブラ時代の評価を示す扇子がスタジオセットに配置されていることで、視聴者は「バラエティの懐かしさ」と「新しさ」を同時に楽しむことができました。

番組のタイトルは、「試験に出る脅威の学力向上エンターテインメント『ワラッタメ天国』」であり、笑えてためになるネタを楽しむことがコンセプトに掲げられていました。司会は、三宅裕司と神田愛花が務め、パネリストには文化人やアイドル、塾講師などが参加し、多彩なレビューが行われました。また、ナレーションにはフジテレビアナウンサーの佐野瑞樹が起用されました。

番組は、若手芸人たちが制作した「研究作品」とされるネタを90秒間でVTR形式で鑑賞し、その後合計得点で評価するシステムです。審査員は、ネタごとに20点満点で評価し、5人の合計点がそのネタのスコアとなります。評価は、効果音を使って59点以下や60点〜69点、70点〜79点、80点〜89点、90点以上と5段階に分かれて発表され、得点に応じて芸人たちの運命が決まります。全体の評価では、アルコ＆ピースが96点を獲得し最高点に、背中バキボキズは54点で最低点を得ました。

特に記念すべきルールの一つは、「赤点制度」であり、50点以下を獲得すると待機場所横の赤丸エリアで立たされるという罰が科せられています。このルールは、参加者に高得点を目指す大きなモチベーションを与えていました。

また、各回の放送では特に優秀なネタを披露した芸人には、「イチバン優等生」という称号とともにパズルピース型のメダルが授与される制度があり、5つのメダルを集めると奨学金として100万円が贈られる制度もありました。最終回では、アルコ＆ピースが4回の優等生獲得で100万円のチャンスを得ましたが、結果は上々軍団がその栄光を手にしました。

出演者に関しては、三宅裕司と神田愛花が中心となって進行し、パネリストには様々な文化人やアイドル、塾講師が週替わりで出演し、番組に華を添えました。特に文化人枠には、鴻上尚史や井筒和幸、テリー伊藤などの名前があり、視聴者に多様な視点からの評価が提供されました。また、準レギュラーとしてボキャブラシリーズで活躍していたヒロミも登場していました。

『ワラッタメ天国』は、視聴者に笑いと知識を提供することを目的とした新たな試みとして、番組初のレギュラーとなる神田愛花と共に進行され、多くのファンを楽しませました。この番組は、単なるお笑い番組の枠を超え、知識獲得の場ともなったことが、高い評価を受ける要因となりました。

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