ワンエフ

北日本放送（KNBテレビ）が手がける情報番組『ワンエフ』は、2018年4月20日に放送を開始しました。

この番組は、KNBにとって画期的な取り組みとして位置づけられています。局の開局以来初めて、プライムタイムである金曜夜のゴールデン帯（当初18:55〜、後に19:00〜）に編成された自社制作のレギュラー番組だからです。さらに、大都市圏以外のローカル局が、日本テレビ系列の同時ネット枠を自社制作枠に切り替えてレギュラー番組を編成する事例は、全国的にも初めてのことでした。これに伴い、金曜夜7時台に通常放送されていた日本テレビ系の番組は、遅れて放送される形式へと変更されました。

番組が掲げるキャッチフレーズは、「自由（Free）に、なりたい未来（Future）を考えるステキな（Fantastic）金曜日（Friday）」です。この言葉に象徴されるように、一週間の主要な出来事を振り返るとともに、富山県ならではの地域に根ざした情報や話題を幅広く取り上げています。番組名の「ワンエフ」は、「オンリーワン」の「ワン」に、女性を意味する「Female」、そして最先端や開拓精神を示す「Frontier」の頭文字「F」を組み合わせた造語です。この名前からもわかるように、主な視聴者層として20代から30代の女性を想定して制作されています。

放送時間は、開始当初は毎週金曜日の18:55から19:56まででしたが、2023年4月7日に同局の新番組『TOYAMAソラサンポ』（18:55 - 19:00）が始まったことに伴い、2023年4月21日からは19:00から19:56へと放送時間が変更されました。さらに、2024年4月5日からは、放送頻度が毎週から毎月第1金曜日の月1回へと縮小されています。

番組を彩る出演者も多彩です。現在のMCは、お笑いコンビ・母心の関あつしさんが務めています（2021年4月より）。キャスターはフリーアナウンサーの柴田泰佳さんが番組開始から担当しています。このほか、フラワーレターのコーナーを担当する北日本放送アナウンサーの南歩薫さん、リポーターとして北日本放送アナウンサーの平百恵さん、そしてCHIKOさんが出演しています。

過去には、MCを母心の嶋川武秀さん（2018年4月～2021年3月）、キャスターを粟島佳奈子さん（当時KNBアナウンサー、2018年4月～2020年3月）、大沢綾子さん（KNBアナウンサー、2020年4月～2022年4月）、上野透さん（KNBアナウンサー、2021年4月～2023年3月）が担当していました。また、フラワーレター担当として網谷辰海さん（KNBアナウンサー、2018年4月～2021年3月）、そしてランジャタイの伊藤幸司さんと国崎和也さんも（2022年10月～2024年8月）コーナー出演していました。

番組内で放送される主なコーナーには、きょうの注目ニュース、今週のニュースランキング、地域の話題を深掘りするアングルF、トレンド情報を提供するトレンドF、CHIKOさんによる旅企画CHIKO旅、視聴者からのメッセージに花を添えるフラワーレター Flower Letter、そして様々な情報を取り上げるファイルFなどがあります。過去にはお笑いコンビ・ランジャタイによるランジャタイによるとというコーナーも人気を博しました。

番組で使用される楽曲も特徴的です。オープニングテーマおよびジングルにはSANOVAの「Graceful Day」が、エンディングテーマにはCHIKOさんの「光の街」が使用されています。また、フラワーレターのコーナーでは、Superflyの「愛をこめて花束を」のピアノバージョンがBGMとして流れています。

なお、2022年7月8日に予定されていた放送は、安倍晋三元首相の銃撃事件に関する報道特別番組が日本テレビから同時ネットされたため、急遽中止となりました。その後、この回は内容を一部変更し、「緊急蔵出し版」として3週間後に放送されました。

この『ワンエフ』は、北日本放送が製作著作として、地域に根ざした情報発信をゴールデンタイムに行うという挑戦的な取り組みとして、今日まで続けられています。

製作著作は北日本放送です。

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