北日本放送

北日本放送株式会社

北日本放送株式会社（通称：KNB）は、富山県を放送対象地域とするラジオおよびテレビ放送を手掛ける特定地上基幹放送事業者です。テレビ事業は、日本テレビ系列に属し、リモコンキーIDは「1」です。ラジオはJRNとNRNのクロスネット形態で、地域の情報発信に努めています。KNBは、四国放送と並び、NNN系列局の中では地域に根差した最も古い放送局の一つです。テレビとラジオのニュースタイトルは『KNBニュース』に統一されており、地元の情報を伝える重要な役割を果たしています。

歴史と沿革

KNBは1948年の設立から始まり、1951年にラジオ放送を開始しました。開局以来、様々なメディア革新を通じて、地域における情報リーダーとしての地位を確立しています。特に、1990年代以降はFM中継局の開局や地上デジタルテレビの開始、ハイビジョン放送の導入により、視聴者に多彩なコンテンツを提供しています。また、アナログテレビ時代には地方初のカラー放送を行い、さらには音声多重放送の実用化も達成しました。

事業所とネットワーク

KNBの本社は富山県富山市に位置し、東京、大阪、名古屋、金沢、高岡、魚津に支社を持っています。これにより、全国的に広がるネットワークを活かして、多様な地域情報を即座に伝えることが可能です。特に、地方民放としては早期にニューメディアを取り入れ、地域密着型の情報発信を行っています。

その一環として、ラジオは平日の24時間体制へ移行し、様々な地域情報やエンタメを配信しています。このように、KNBは地域の声を広く、深く掘り下げて伝える役割も担っています。

番組とコンテンツ

KNBは自社制作の番組も多数あり、情報番組や娯楽番組など多岐にわたるコンテンツを提供しています。特に地元のトピックを扱った番組や地域行事のカバーは、地域住民との絆を深める手段ともなっています。また、KNBが制作した『KNB報道スペシャル 統一教会と富山政界』は、2023年の日本民間放送連盟賞でラジオ番組準グランプリを受賞するなど、評価も高いです。

さらに、KNBは地域イベントにも積極的に参加し、視聴者と直接ふれ合う機会を持つことにも力を入れています。

技術革新と受賞歴

幅広い技術革新を進めてきたKNBは、地元に根ざした中継局の設立や新たな放送機器の導入を通し、常に最先端のメディアを目指しています。これにより、受賞歴も多く、その実績が評判を生み出しています。近年では、安定した視聴率をキープし、特に2022年度には世帯視聴率が15年連続で高評価を得るなど、地域メディアとしての存在感を示しています。

マスコットやアプリ

KNBのマスコットキャラクターは「ゆっちゅ」と「めっぴ」、そして「エチュー」です。局の公式アプリも開発され、地域情報をリアルタイムで受け取れる機能も盛り込まれており、視聴者にとっても利便性が高まっています。これにより、さらなる地域との絆を強化し、コミュニケーションの幅を広げています。

まとめ

KNBは74年の歴史を持ちながらも、常に革新を追求し、地方民放としての役割を果たしてきました。地域に密着した報道やエンタメを通じて、視聴者に信頼されるメディアを目指し、今後も進化し続けることでしょう。

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