ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ウェスト・トゥエルヴ

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ウェスト・トゥエルヴ(Once Upon a Time in West Twelve)は、イギリスのロックバンド、ブルートーンズが2005年11月18日にロンドンのシェパーズ・ブッシュ・エンパイアで行ったライブを収録したアルバムです。

このライブは、EP『セレニティ・ナウ』の発表直後に行われたため、EPに収録されている「Serenity Now」「Fast Boy」「Nae Hair On't」の3曲も演奏されました。アルバムはデジパック仕様で、ライナーノーツは音楽評論家のスコット・モリスが担当しています。

当初、このアルバムは『Bluetonic』または『Bluetonics』というタイトルで発売される予定でしたが、発売直前に変更されました。しかし、CDを再生する際には『Bluetonics』と表示されるなど、その名残が見られます。

興味深いことに、このアルバムはブルートーンズの公式ディスコグラフィーには掲載されていません。アダム・デヴリンによれば、当初は『ビート・アバウト・ザ・ブッシュ』というタイトルのライブDVDのみを発売する予定でしたが、レコード会社がCDも発売してしまったとのことです。そのため、バンド自身はこのアルバムを公式な作品とはみなしていないようです。

以下は、アルバムに収録されている楽曲のリストです。

1. The Jub-Jub Bird
2. Bluetonic
3. Liquid Lips
4. Carn't Be Trusted
5. Keep the Home Fires Burning
6. The Fountainhead
7. The Happy Lobotomy
8. Marblehead Johnson
9. Cut Some Rug
10. Serenity Now
11. Fast Boy
12. I Was a Teenage Jesus
13. Mine in the Morning
14. Slight Return
15. Never Going Nowhere
16. Nae Hair On't
17. Solomon Bites the Worm
18. If...

このアルバムは、ブルートーンズの熱いライブパフォーマンスを体験できる貴重な作品であると同時に、バンドとレコード会社の間の複雑な事情が垣間見える、いわば「幻のアルバム」とも言えるでしょう。ファンにとっては、公式な作品として認められていない点も含めて、特別な一枚となっています。

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