ワーザー

ワーザー - 香港競馬史に名を刻んだ名馬

香港で活躍した競走馬、ワーザー（英名：Werther、中国名：明月千里）は、その類まれな才能と華麗なる戦歴で、香港競馬史に大きな足跡を残しました。ニュージーランドでデビューし、オーストラリアでも好成績を残した後、香港へ移籍。香港を代表する中距離馬として、数々の栄光を手にした生涯をたどります。

華麗なるキャリアの始まり

2014年1月、ワーザーはニュージーランドで競走馬としてのキャリアをスタートさせました。その後オーストラリアへ渡り、サウスオーストラリアンダービーとクイーンズランドダービーでは2着と惜しくも勝利を逃しましたが、その高い潜在能力を証明しました。これらの経験を活かし、香港へと活躍の場を移します。

香港ダービー制覇、そして年度代表馬へ

2016年、ワーザーは香港競馬界の頂点に立ちました。香港ダービーで優勝という快挙を達成すると、続くクイーンエリザベス2世カップでは、日本から参戦したラブリーデイ、サトノクラウン、ヌーヴォレコルトといった強豪を相手に、2着のミリタリーアタックに4馬身半差をつける圧勝劇を演じました。この圧倒的な勝利により、2015/2016シーズンの香港年度代表馬に輝き、その名を世界に知らしめました。

香港の頂点へ - ゴールドカップとチャンピオンズ&チャターカップ制覇

2017年もワーザーの勢いは留まるところを知りませんでした。香港ゴールドカップ、香港チャンピオンズ&チャターカップと、香港を代表する重要なレースを連勝。香港競馬界における不動の地位を確立し、中距離の王者として君臨しました。

宝塚記念への挑戦 - 世界レベルの実力

2018年、ワーザーは日本への遠征を果たしました。騎手にはヒュー・ボウマンを迎え、宝塚記念に出走。セトステイヤー以来21年ぶりとなる外国馬の宝塚記念参戦は大きな話題を呼びました。前走比マイナス27キロという馬体重の減少により、10番人気と低評価でしたが、後方から鋭く追い上げ、ミッキーロケットにクビ差の2着に入線。世界レベルの実力を改めて証明しました。

惜しまれつつも幕を閉じる

同年秋、最大の目標であった香港カップに向けて調整を進めていたワーザーでしたが、レース4日前に右前脚の故障が判明。残念ながら出走は叶わず、そのまま現役を引退することとなりました。多くのファンから惜しまれながらも、華々しいキャリアに幕を閉じました。ワーザーが残した記録、そしてその力強い走り、そしてその存在感は、香港競馬の歴史に永遠に刻まれることでしょう。

競走成績

(具体的な競走成績は、netkeiba、JBISサーチ、Racing Post、香港ジョッキークラブなどのウェブサイトで確認できます)

血統表

(ワーザーの血統表は、上記のウェブサイトなどで確認できます)

出典

(出典は、上記のウェブサイトなどを参照してください)

外部リンク

netkeiba
JBISサーチ
Racing Post
香港ジョッキークラブ

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