ワールドラグビーU20チャンピオンシップ

ワールドラグビーU20チャンピオンシップ

ワールドラグビーU20チャンピオンシップ（World Rugby U20 Championship）は、世界のラグビーを統括するワールドラグビーが主催する、20歳以下の若手選手によるラグビーユニオンの世界最高峰の大会です。2014年まではIRBジュニア世界選手権（IRB Junior World Championship）という名称で開催されていました。

概要

本大会は、かつて別個に開催されていたU19世界選手権とU21世界選手権というジュニアカテゴリーの世界大会を統合・再編成する形で創設されました。これにより、ユース世代の主要な世界大会が一本化されました。

2024年大会までは、本大会で最下位となった国が、その下部組織にあたる大会であるワールドラグビーU20トロフィー（World Rugby U20 Trophy）へ降格する仕組みが採用されていました。同時に、U20トロフィーで優勝した国には、翌年のワールドラグビーU20チャンピオンシップへの昇格権が与えられていました。これは、より多くの国の代表チームに世界トップレベルの大会を目指す機会を与え、大会全体の競争性を高めるための制度でした。しかし、下部大会であるU20トロフィーは、2024年の開催をもって廃止されることになりました。

歴史

ワールドラグビーU20チャンピオンシップは、IRBジュニアワールドチャンピオンシップとして2008年に始まりました。大会開始当初は16ヶ国が参加し、4チームずつ4つのプールに分かれて総当たり形式の予選リーグを行い、その後、各プールの同順位チーム同士で順位決定戦を実施し、最終的な1位から16位までの順位を決定するという方式でした。

2015年には、主催団体であるIRBが「ワールドラグビー」に名称を変更したことを受け、大会名も現在のワールドラグビーU20チャンピオンシップへと改称されました。

参加国数は2010年大会以降、12ヶ国で開催されています。現在の大会方式では、4チームで構成される3つのプールで予選リーグを行い、その結果に応じて獲得したポイントに基づき、上位4チームによる決勝トーナメント、中位4チームによる5位から8位決定戦、下位4チームによる9位から12位決定戦を行い、全ての参加国の最終順位を決定します。

世界的に広まった新型コロナウイルス感染症の影響により、2020年から2022年までの3年間は大会の開催が見送られることとなりました。2023年には4年ぶりに南アフリカで大会が開催され、その際には「スマートボールテクノロジー」という新たな技術が試合に導入されました。この技術は、1秒間に最大20回もボールの位置を検知することが可能で、スローフォワードやボールがタッチラインを割った位置の正確な特定など、試合中のレフェリーの判断を補助するために活用されました。

U20日本代表の戦歴

U20ラグビー日本代表も、本大会に複数回出場しています。詳細な戦績については、U20ラグビー日本代表に関する項目を参照してください。

過去の主な参加記録とその結果は以下の通りです。

2008年: プール戦で3戦全敗を喫し、16チーム中15位となりましたが、規定により翌年もチャンピオンシップに残留しました。
2009年: 日本で開催されたこの大会でもプール戦で3戦全敗となり、16チーム中15位でU20トロフィーへ降格となりました。
2015年: プール戦で3戦全敗でしたが、12チーム中10位となり、チャンピオンシップ残留を果たしました。
2016年: プール戦全敗の結果、12チーム中最下位（12位）となり、U20トロフィーへ降格しました。
2018年: 同様にプール戦で3戦全敗を記録し、12チーム中最下位（12位）となり、U20トロフィーへの降格となりました。
2023年: プール戦全敗に終わり、12チーム中最下位（12位）という結果でU20トロフィーへの降格が決定しました。

大会では、優勝国を決定する決勝戦をはじめ、3位決定戦なども行われます。過去の上位入賞国や全順位記録なども公式に記録されています。

関連項目

ワールドラグビーU20トロフィー（下位大会）
ワールドラグビー

外部リンク

* World Rugby U20 CHAMPIONSHIP

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