ワールド・ハピネス

WORLD HAPPINESSは、東京都江戸川区葛西臨海公園汐風の広場を舞台に開催される、1日限りのロックフェスティバルです。音楽プロデューサーの高橋幸宏氏が中心となり、2008年の初開催から、音楽シーンを彩る数々のアーティストが出演しています。2008年には信藤三雄氏、2017年にはいとうせいこう氏と共同でキュレーターを務めた年もあり、その時々で変化に富んだ音楽体験を提供しています。

かつては東京都江東区夢の島公園陸上競技場を会場としていましたが、2020年東京オリンピック開催に伴い、2017年から現在の葛西臨海公園へと会場を移転しました。会場は広々とした芝生エリアで、A～Cブロックの指定席制を採用。持ち込みのレジャーシートは禁止で、当日配布されるレジャーシートを使用するシステムです。

WORLD HAPPINESS最大の魅力は、そのコンパクトな構成にあります。レフトステージとセンターステージの2つのステージで交互に演奏が行われ、演奏間の空き時間が少なく、ステージ間の移動も不要。前日に開催される『情熱大陸SPECIAL LIVE SUMMER TIME BONANZA』と同じステージを使用する年もあり、スムーズなイベント進行が特徴です。1日という限られた時間の中で、最大限の音楽体験を提供することに重点が置かれています。

過去の開催状況をみると、2008年から毎年開催されており、年によって参加アーティストは変動しています。近年では、出演アーティストによるイエロー・マジック・オーケストラ（YMO）楽曲のカバー演奏も目立った特徴となっています。LOVE PSYCHEDELICO、東京スカパラダイスオーケストラ、サカナクションなど、多くのアーティストがYMOの名曲を独自の解釈で披露し、観客を魅了してきました。中には、演奏許可を得ていないことを公言しながら大胆なカバーに挑戦するアーティストもいました。また、YMOの楽曲だけでなく、独自の楽曲の中にYMOのフレーズを取り入れるアーティストもおり、多様な表現方法でYMOへのオマージュが届けられています。

交通アクセスは、JR京葉線葛西臨海公園駅から徒歩約10分、都営バス「夢の島」停留所から徒歩約5分と、比較的アクセスしやすい立地も魅力の一つです。

WORLD HAPPINESSは、キュレーターのこだわりが光る選曲、コンパクトながらも充実したイベント構成、そしてアクセスしやすい会場と、多くの魅力が詰まった音楽フェスティバルです。毎年、多くの音楽ファンを惹きつけ、夏の音楽シーンを彩る重要なイベントとして、その存在感を増しています。今後の展開にも期待がかかります。

もう一度検索