葛西臨海公園

葛西臨海公園

葛西臨海公園は、東京都江戸川区に位置する、東京湾に面した都立公園です。広大な敷地には、水族館、鳥類園、観覧車など様々な施設があり、都民の憩いの場として親しまれています。1972年から2004年にかけて行われた葛西沖開発事業によって造成され、葛西渚橋を介して葛西海浜公園と隣接しています。

公園の概要

公園の面積は約80.6ヘクタールで、水元公園や小金井公園と並ぶ都内有数の大規模公園です。園内には、年間入場者数日本一を誇る「葛西臨海水族園」をはじめ、レストランなどの飲食施設、巨大な観覧車「ダイヤと花の大観覧車」があります。また、鳥類園では多種多様な野鳥を観察でき、四季折々の植物が楽しめるなど、自然を満喫できるスポットとしても人気です。週末には多くの家族連れやカップルで賑わいます。

公園の配置

公園は、葛西臨海公園駅の南正面に位置し、駅から南へ伸びる「海へのプロムナード」を中心に各ゾーンが配置されています。プロムナードの両側には、水族園ゾーンと鳥類園ゾーンが広がっています。プロムナードをさらに進むと、広大な広場があり、そこから水族園や日本庭園へアクセスできます。この道は「汐風の広場ゾーン」の展望レストハウスへと続き、広場からは第二のメインストリートが伸び、汐風の広場や葛西海浜公園へ行くことができます。

水族園ゾーン：公園の中央部東寄りに位置し、葛西臨海水族園があります。屋上は展望台となっており、海に浮かぶヨットの帆のようなドームが特徴的です。
鳥類園ゾーン：公園東部に位置し、広大な森の中に「上の池」（淡水）と「下の池」（汽水）が設けられています。ウォッチングセンターをはじめ、野鳥観察のための施設が点在しており、渡り鳥の休憩場所としても利用されています。
芝生広場ゾーン：公園の西北部に位置し、ホテルシーサイド江戸川や蓮池、ダイヤと花の大観覧車があります。大観覧車は日本で二番目の大きさを誇り、周辺には花畑が広がっています。
汐風の広場ゾーン：公園の南西部から南中部に位置し、海に面しています。展望レストハウス「クリスタルビュー」からは、海を一望できます。広場では、過去に音楽イベントなどが開催されたこともあります。

自然

葛西臨海公園は、東京湾沿岸の自然環境を再生するために整備されました。都心では見られなくなった多くの動植物が生息しており、アカシジミなどのチョウ類や、トウキョウダルマガエル、ニホンアカガエルなどのカエル類、約170種類の野鳥が確認されています。

再開発計画

2023年2月には、水族園ゾーンで約1400本の樹木が伐採され、太陽光パネルが設置される計画が発表され、環境への影響が懸念されています。

主な施設

葛西臨海水族園
鳥類園
展望レストハウス クリスタルビュー
ホテルシーサイド江戸川
ダイヤと花の大観覧車

アクセス

JR京葉線 葛西臨海公園駅
都営バス、京成バス 葛西臨海公園駅停留所
東京水辺ライン 葛西臨海公園
首都高速湾岸線 葛西出入口
駐車場あり

歴史

1970年：東京都海上公園構想
1984年：葛西臨海公園基本計画策定
1989年：葛西臨海公園一部開園、葛西海浜公園開園、葛西臨海水族園開園
1994年：鳥類園開園
2001年：ダイヤと花の大観覧車完成
2006年：東京都観光汽船航路廃止

葛西臨海公園は、自然と都市が調和した魅力的な公園です。家族や友人と訪れて、一日中楽しむことができるでしょう。

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