ヴァイパー (ケロロ軍曹)

ヴァイパー：ケロロ軍曹に登場する宿敵

ヴァイパーは、吉崎観音原作の漫画『ケロロ軍曹』とその派生作品に登場する、ヘビに似た顔を持つユニークな宇宙人です。アニメでは飛田展男が全てのヴァイパーの声優を担当しています。

特徴

ヴァイパーは、コブラを模した顔が特徴的な宇宙人です。その名前は「毒蛇」や「クサリヘビ科」を意味し、ヘビとカエルの関係性から、ケロン人の天敵として物語に登場します。作中には、血縁関係にある多数のヴァイパーが登場し、「ヴァイパー兄弟」や「ヴァイパー一族」と総称されることもあります。

アニメ版での登場回数は32回（劇場版『武者ケロ』を除く）を数え、フラッシュアニメ版にも登場しています。

キャラクター

最初に登場したヴァイパーは、原作第56話、アニメ第13話Bパートで初登場しました。登場ごとに名前が変わるため、ここでは「最初に登場したヴァイパー」と記述します。

ケロン人の天敵でありながら、アニメではケロロの父を苦手とする一面も。赤いシャツを着て左腕に「サイコガン」を装備し、変装を得意とします。一人称は「俺様」です。

アニメには、このヴァイパー以外にも多くのヴァイパーが登場し、3rdシーズンまでは新ヴァイパーが登場するたびに家系図が紹介されるのが定番でした。その後は、末尾のアルファベットに特殊な読み方をさせるパターンが定着しました。

性格

初登場時、ケロロ小隊に敗北した際に「戦隊ヒーローにはやられなくてはならない」という特撮怪人魂を植え付けられ、ドロロを「永遠のライバル」と認識するようになります。

非常にしつこい性格で悪名高く、アニメでは過去に離婚歴があり、子供にも会えない過去を持つため、無邪気な子供に弱い一面も。また、親孝行をしていないことを気に病むこともあります。

アニメ第272話Aパートでは、地球のアパート「モタナ荘」に住んでいましたが、同話Bパートではホームレス生活を送るようになり、その後は公園で生活しています。採石場が好きという設定もあります。

名前の変容

ヴァイパーは、登場するたびに名前を変えるのが特徴で、アニメと原作で名前が異なる場合もあります。

ヴァイパーの例

ヴァイパー・R（ヴァイパー・リサイクル）／メカヴァイパー（本人）: 左半身をサイバネティクス化し、ゾルル兵長のように「ガ〜ラガラガラ……」と共鳴を発するようになり、語尾に「ガラ」を付けて話すようになりました。ナメクジが苦手。
メカヴァイパーR（メカヴァイパーリターン）: メカヴァイパー（本人）が名前を変えて再登場した姿です。
メカヴァイパーRX（メカヴァイパーアールエックス）: 「RX」部分を「リラックス」と紹介されることもあります。
メカヴァイパーCX（メカヴァイパーコンプレックス/メカヴァイパークライマックス）: AパートとBパートで読み方が異なるというユニークな設定です。
メカヴァイパーT-600（メカヴァイパーティーろっぴゃく）
婆胃歯亜 痔用乃助（ばいぱあ じょうのすけ）: 漢字名が割り振られた珍しい例で、ドロロ以上の戦闘力を持ちます。

その他のヴァイパー

その他にも、ヴァイパー（兄）、ヴァイパー（祖父）など、様々なヴァイパーが登場します。また、武者ケロに登場した武者ヴァイパーも存在します。

ヴァイパーは、その個性的なキャラクターと、毎回変わる名前や姿で、ケロロ軍曹の世界を大いに盛り上げる存在です。

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