ヴァネッサ・カールトン

ヴァネッサ・カールトン：音楽の才能と表現力

ヴァネッサ・カールトン（Vanessa Carlton）は、1980年8月16日生まれ、アメリカ合衆国ペンシルベニア州ミルフォード出身のピアニスト、シンガーソングライターです。彼女は、2002年にリリースされたシングル「サウザンド・マイルズ」（A Thousand Miles）の世界的ヒットで広く知られています。

生い立ちと音楽への目覚め

ヴァネッサは、パイロットの父親とピアノ教師の母親の間に生まれました。ロシア系ユダヤ人と北欧系の血を引くハーフであり、幼い頃から音楽に囲まれた環境で育ちました。2歳の時には、ディズニーランドから帰宅後すぐに「小さな世界」をピアノで演奏したというエピソードがあり、幼少期から音楽に対する並外れた才能を示していました。14歳でニューヨークのバレエ学校に入学しますが、卒業後は音楽の世界へ進むことを決意します。

デビューと成功

コロンビア大学在学中は、マンハッタンでウェイトレスとして働きながら音楽活動を続けました。音楽プロデューサーのPeter Zizzoとの出会いがきっかけとなり、A&Mレコードと契約。2002年にアルバム『ビー・ノット・ノーバディ』（Be Not Nobody）でデビューを果たします。このアルバムはBillboard 200アルバムチャートで5位を記録し、デビューシングル「サウザンド・マイルズ」もBillboard Hot 100で最高5位を記録する大ヒットとなりました。「サウザンド・マイルズ」は、オーストラリアで1位、イギリスで6位を獲得し、ヨーロッパ各国でもトップ10入りを果たしました。

その後のキャリア

2004年には、当時交際していたロックバンド「サード・アイ・ブラインド」のスティーブン・ジェンキンスのプロデュースで、セカンド・アルバム『ハーモニウム』（Harmonium）をリリース。このアルバムはBillboard 200で33位を記録しましたが、当時ヴァネッサ自身は拒食症とうつ病に苦しんでいました。2006年にジ・インク・レコーズに移籍し、2007年にサード・アルバム『Heroes & Thieves』をリリース。Billboard 200で44位を記録しました。2011年1月には初のベスト・アルバム『アイコン - ベスト・オブ・ヴァネッサ・カールトン』をリリースし、同年4月には4枚目のアルバム『Rabbits on the Run』を発表しました。

私生活

2010年6月19日、聴衆の前で自身が両性愛者であることを公表しました。2013年には男性と結婚し、2015年に女児を出産しています。「Lord Victor」という名前のロングヘアードダックスフントを飼っており、シングル「Nolita Fairytale」のミュージックビデオにも出演しています。

受賞歴

グラミー賞ノミネート (2002年)
最優秀レコード賞（サウザンド・マイルズ）
最優秀ソング賞（サウザンド・マイルズ）
日本ゴールドディスク大賞 (2002年)
* ニュー・アーティスト・オブ・ザ・イヤー

ヴァネッサ・カールトンは、その音楽性と才能で多くの人々を魅了し続けています。

もう一度検索