ヴァルラーム・リパルテリアニ

ヴァルラーム・リパルテリアニ

ヴァルラーム・リパルテリアニ（Varlam Liparteliani、1989年2月27日 - ）は、ジョージアのムツヘタ出身の柔道家。90kg級と100kg級で国際舞台で活躍した。

人物

10歳で柔道を始めたリパルテリアニは、早くからその才能を発揮。2008年には世界団体でジョージアチームの優勝に大きく貢献し、世界ジュニアでも優勝を飾る。

しかし、2010年の世界選手権では、準決勝で西山大希に敗れ5位に終わる。翌2011年の世界選手権でも初戦で西山に敗れるなど、国際大会での壁に苦しんだ時期もあった。

2012年にはヨーロッパ選手権で悲願の初優勝を飾るも、ロンドンオリンピックでは3回戦で敗退。しかし、その後は数々の国際大会で好成績を収め、世界を代表する柔道家としての地位を確立していく。

2013年の世界選手権では決勝で敗れ2位。2014年の世界選手権では準決勝で敗れ3位。2015年の世界選手権でも準々決勝で敗れるも、3位決定戦で勝利し、2年連続の3位入賞を果たした。

2016年のリオデジャネイロオリンピックでは、準決勝で宿敵である韓国の郭同韓を破り、決勝に進出。決勝ではベイカー茉秋に敗れたものの、銀メダルを獲得した。

その後、階級を100kg級に上げ、2017年の世界選手権では決勝に進出するも、ウルフ・アロンに敗れ2位。しかし、同年のワールドマスターズでは見事優勝を飾った。

2018年の世界選手権では、決勝で韓国のチョ・グハムに敗れ、再び2位。しかし、ワールドマスターズでは再び優勝を果たし、その実力を証明した。

2019年のグランドスラム・パリでは、決勝でウルフを破り優勝。2021年のワールドマスターズでも優勝するなど、100kg級でも輝かしい成績を収めた。

2021年の東京オリンピックでは、準決勝でウルフに敗れ、3位決定戦でも敗れ5位に終わった。2023年にはグランドスラム・タシケントで優勝するなど、ベテランとなってもその強さは健在だったが、2024年3月に現役を引退した。

リパルテリアニは、内股を得意とし、巻き込み技も非常に得意とする。その実力と人柄から、「リポ」または「キャプテン」の愛称で親しまれ、ジョージア柔道界を牽引する存在として、多くのファンに愛された。

主な戦績

2006年 - ヨーロッパカデ国際　3位(81 kg級)
2007年 - ヨーロッパジュニア　優勝
2008年 - グルジア国際　3位
2008年 - オーストリア国際　優勝
2008年 - ロシア国際　優勝
2008年 - ヨーロッパジュニア　優勝
2008年 - 世界団体　優勝
2008年 - 世界ジュニア　優勝
2009年 - ワールドカップ・トビリシ　優勝
2009年 - ヨーロッパ選手権　2位
2010年 - ワールドカップ・プラハ　優勝
2010年 - ヨーロッパ選手権　2位
2010年 - 世界選手権　5位
2011年 - ヨーロッパ選手権　3位
2011年 - グランプリ・アブダビ　優勝
2012年 - ヨーロッパ選手権　優勝
2013年 - グランプリ・デュッセルドルフ　優勝
2013年 - 世界選手権 2位
2014年 - ヨーロッパ選手権　個人戦　優勝　団体戦　優勝
2014年 - 世界選手権　3位
2014年 - 世界団体　3位
2015年 - 世界選手権　3位
2015年 - 世界団体　3位
2016年 - ヨーロッパ選手権　優勝
2016年 - リオデジャネイロオリンピック 2位
2017年 -　世界選手権　2位
2017年 -　ワールドマスターズ　優勝
2018年 -　世界選手権　2位
2018年 -　ワールドマスターズ　優勝
2019年 - グランドスラム・パリ　優勝
2021年 -　ワールドマスターズ　優勝
2021年 -　世界選手権　3位
2023年 -　グランドスラム・タシケント　優勝

外部リンク

ヴァルラーム・リパルテリアニ - JudoInside.com のプロフィール（英語）

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