西山大希

西山大希

西山大希（にしやま だいき、1990年11月20日 - ）は、広島県東広島市出身の日本の柔道家。階級は100kg級。身長179cm。得意技は大外刈。73kg級の西山雄希は弟にあたる。新日鉄住金に所属していた。

人物

7歳で柔道を始めた西山は、早くからその才能を発揮し、東広島市立西条中学時代から全国レベルで活躍した。桐蔭学園高等学校に進学後も、インターハイで2年時に3位、3年時に2位と好成績を収めた。

筑波大学に進学後、全日本ジュニア柔道体重別選手権大会で優勝し、世界ジュニア柔道選手権大会では3位入賞を果たした。さらに、シニアの大会である講道館杯でも3位に入賞し、着実に実力をつけていった。

グランドスラム・東京では、初戦で世界チャンピオンの李奎遠を破るという快挙を達成したが、決勝では高校、大学の先輩である小野卓志に敗れ、2位に終わった。

2010年には、ワールドカップ・ウィーンでシニアの国際大会初優勝を飾り、国際舞台での活躍を本格化させた。選抜体重別選手権では、決勝で再び小野に敗れたものの、世界柔道選手権大会の代表に選出された。世界柔道選手権大会では決勝まで勝ち進んだものの、ギリシャのイリアス・イリアディスに敗れて銀メダルを獲得した。

2011年には、グランドスラム・パリとワールドカップ・ブダペストで国際大会2連勝を達成し、世界柔道選手権大会の代表に選ばれた。世界柔道選手権大会では準決勝で小野を破ったが、決勝で再びイリアディスと対戦し、またも敗れて2年連続の銀メダルに終わった。

2012年5月の体重別選手権では準決勝で敗れ、ロンドンオリンピック代表の座を逃した。同年8月には練習中に前十字靱帯を断裂し、約1年のリハビリを余儀なくされた。

2013年11月には復帰戦となる講道館杯に出場したが、3位に終わった。2014年の選抜体重別選手権では初戦で敗れたものの、6月には世界団体のメンバーに追加で選出され、グランプリ・ブダペストでは優勝を果たした。世界団体では優勝メンバーの一員として名を連ねた。11月の講道館杯では男子90kg級で初優勝を飾り、前日に73kg級を制した弟の雄希とともに兄弟優勝を果たすこととなった。12月のグランドスラム・東京では決勝で韓国の郭同韓に敗れて2位に終わった。

2016年のグランドスラム・パリでは、決勝で地元フランスのアレクサンドル・イディーを破り、自身2度目の優勝を飾った。選抜体重別選手権では決勝でベイカー茉秋を破り初優勝した。

2017年からは階級を100kg級に変更し、実業個人選手権で優勝を果たした。

2021年10月には現役引退を表明し、今後は柔道ジュニア日本代表チームのコーチを務めることになった。

戦績

2005年 - 全国中学校柔道大会 3位
2007年 - インターハイ 3位
2008年 - インターハイ 2位
2009年 - ドイツジュニア国際 優勝
2009年 - 全日本ジュニア 優勝
2009年 - 世界ジュニア 3位
2009年 - 講道館杯 3位
2009年 - グランドスラム・東京 2位
2010年 - ワールドカップ・ウィーン 優勝
2010年 - 選抜体重別 2位
2010年 - 世界柔道選手権大会 2位
2011年 - グランドスラム・パリ 優勝
2011年 - ワールドカップ・ブダペスト 優勝
2011年 - 世界柔道選手権大会 2位
2014年 - グランプリ・ブダペスト 優勝
2014年 - 世界団体 優勝
2014年 - 講道館杯 優勝
2016年 - グランドスラム・パリ 優勝
2016年 - 選抜体重別 優勝
2017年 - 実業個人選手権 優勝
* 2018年 - 選抜体重別 優勝

（出典、JudoInside.com）

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