ヴィアシスティーナ

ヴィアシスティーナの軌跡

ヴィアシスティーナは、アイルランドで生まれ、オーストラリアでその才能を開花させた競走馬です。彼女の競走生活は、数々の勝利と記録に彩られています。

デビューからグループ競走初制覇まで

3歳時（2021年）、ヴィアシスティーナはサークス競馬場でデビューし3着。その後、グッドウッド競馬場で初勝利を挙げました。マルレ賞(G2)では10着と苦戦しましたが、ニューマーケット競馬場の条件戦で2勝目を記録。続くギリーズフィリーズ(L)では13着と振るいませんでした。

4歳時（2022年）は、ウィンターヒルステークス(G3)で4着、プライドステークス(G3)で2着と、あと一歩のところで勝利を逃していましたが、フィユドレール賞(G3)で遂にグループ競走初制覇を果たしました。この勝利は、彼女のポテンシャルが開花する序章となりました。

G1初制覇と更なる飛躍

5歳時（2023年）には、ダリアステークス(G2)を制し、連勝を記録。そして、[プリティーポリーステークス]では、1番人気に応え、後方から豪快な末脚を繰り出してG1初制覇を達成しました。このレースでは、斜行によって他馬に影響を与える場面もありましたが、着順は変わらず、彼女の強さを際立たせました。その後、[ファルマスステークス]では3着、[ジャンロマネ賞]では2着と惜敗しましたが、[チャンピオンステークス]でも2着と、常にトップレベルの戦いを繰り広げていました。

オーストラリアでの活躍

6歳（2023/[2024年]]シーズン）からは、オーストラリアに移籍。[[ランヴェットステークス]では、移籍初戦ながらも圧倒的な強さを見せつけ、2度目のG1制覇を果たしました。クイーンエリザベスステークス(G1)では2着となりましたが、その実力は疑いようもありませんでした。

7歳（2024/2025年シーズン）に入ると、ヴィアシスティーナは更なる進化を遂げます。[ウィンクスステークス]では、内埒沿いを巧みに進出し、3度目のG1制覇。[マカイビーディーヴァステークス]では5着と敗れましたが、[ターンブルステークス]では、激しい追い比べを制して4度目のG1勝利を飾りました。

コックスプレートでの圧勝劇

そして迎えた[コックスプレート]。最終追い切りでの落馬事故というアクシデントに見舞われながらも、ヴィアシスティーナはレースに出走。レースでは、中盤から一気に捲り上げて先頭を奪うと、そのまま後続を大きく突き放し、2着に8馬身差をつける圧勝劇を演じました。この時の走破タイム2分01秒07は、従来のトラックレコードを大幅に更新するものでした。また、8馬身差での勝利も、過去の記録に並ぶものであり、彼女の歴史的な勝利を物語っています。

ヴィアシスティーナは、その卓越したスピードと持久力、そしてレース巧者ぶりで、多くの競馬ファンを魅了してきました。彼女の今後の活躍からも目が離せません。

もう一度検索