ヴィクトル・カピトノフ

ヴィクトル・アルセネヴィチュ・カピトノフ（Viktor Arsenevich Kapitonov、ロシア語表記: Виктор Арсеньевич Капитонов、1933年10月25日 - 2005年3月5日）は、ソビエト連邦（現ロシア）、トヴェリ出身の自転車競技（ロードレース）選手です。

輝かしい選手経歴

カピトノフは、ソビエト連邦における自転車競技界のパイオニアとして、その名を刻んでいます。彼の選手としての経歴は、数々の輝かしい実績に彩られています。

1956年：メルボルンオリンピック・個人ロードレースに出場（33位）
1957年：ピースレース 総合3位
1958年：ソビエト連邦選手権 個人ロード 優勝、ピースレース 総合10位、区間3勝
1959年：ソビエト連邦選手権 個人ロード 優勝
1960年：ローマオリンピック 個人ロードレース 優勝、団体タイムトライアル(TTT) 3位
1961年：ピースレース 総合2位
1962年：ピースレース 総合8位
1963年：ロードレース世界選手権 TTT 3位、ピースレース 総合8位、区間1勝
1964年：ピースレース 総合7位

特に、1960年のローマオリンピックにおける個人ロードレースでの金メダル獲得は、ソビエト連邦にとってオリンピック自転車競技初の金メダルという歴史的な瞬間であり、カピトノフの名を不朽のものとしました。また、同オリンピックの団体タイムトライアルでの銅メダル獲得も、彼のチームプレーヤーとしての能力を示すものでした。

指導者としての貢献

1965年に現役を引退したカピトノフは、その後、ソビエト連邦のナショナルチームコーチとして、1985年まで後進の指導にあたりました。彼の指導は、多くの優秀な選手を育成し、ソビエト連邦の自転車競技の発展に大きく貢献しました。

労働赤旗勲章

長年にわたる競技者、指導者としての功績が認められ、1975年に労働赤旗勲章を受章しています。この勲章は、社会や国家に対する多大な貢献を称えるものであり、カピトノフの業績がいかに高く評価されていたかを物語っています。

晩年

カピトノフは2005年3月5日に亡くなりましたが、彼の功績は今もなお、自転車競技界において語り継がれています。ソビエト連邦初のオリンピック金メダリスト、そして名指導者として、ヴィクトル・アルセネヴィチュ・カピトノフは、自転車競技の歴史にその名を深く刻んでいます。

外部リンク

ヴィクトル・カピトノフ - サイクリングアーカイヴス（英語）
* ヴィクトル・カピトノフ - Olympedia（英語）

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