ヴィレ・ヴァンニ

ヴィレ・ヴァンニ（Ville Vänni、1979年1月14日 - ）は、フィンランドの元ヘヴィメタルミュージシャンであり、インソムニウムのギタリストとしてその名を知られています。現在は音楽の世界を離れ、外科医として人々の命を救う仕事に従事しています。

生い立ちと音楽活動の始まり

1979年1月、フィンランド南東部の都市トゥルクで生まれたヴァンニは、1996年に地元トゥルクで結成されたウォッチ・ミー・フォールに参加し、音楽活動をスタートさせました。初期のウォッチ・ミー・フォールには、後にヘイトフォームを結成するヨニ・スオデンヤルヴィがボーカリストとして在籍していました。1999年には、後にインソムニウムで活動を共にするニーロ・セヴァネンがウォッチ・ミー・フォールのボーカリストとして加入。2001年には、Ktokレコードから1stアルバム『Worn』をリリースし、ニーロがボーカル、ヴィレがギターを務めました。しかし、2003年にウォッチ・ミー・フォールは解散。

インソムニウムへの加入と活躍

2001年、ティモ・パルタネンの脱退後、ヴァンニはインソムニウムに加入。2002年に1stアルバム『In the Halls of Awaiting』をリリースし、デビューを果たしました。ギタリストとしてインソムニウムのサウンドを支え続けました。2004年には、ウォッチ・ミー・フォール時代の同僚であるヨニ・スオデンヤルヴィからヘイトフォームへの加入を打診され、同バンドにも参加。しかし、2006年になると、インソムニウムの活動に加え、学業との両立が困難になり、ヘイトフォームを脱退しました。

医師への転身と音楽活動からの引退

2006年、ヴァンニはトゥルクの大学医学部を卒業。外科医としてのキャリアをスタートさせ、北カルヤラ県の中央病院に勤務しました。その後は音楽活動と医師としての活動を並行していましたが、2011年10月31日にインソムニウムからの脱退を発表。後任には、オムニアム・ギャザラムのマルクス・ヴァンハラが就任しました。インソムニウム脱退後、ヴァンニは音楽活動から完全に引退し、外科医としての仕事に専念しています。

使用機材

インソムニウム時代には、以下の機材を使用していました。

Gibson Les Paul Studio-89
Ibanez RG 7-string
Framus Cobra head & 4x12" cabinets
TC-Electronics G-Major
Ibanez Vintage Tube Screamer
Jim Dunlop Cry Baby wah
Jazz III pics
various MIDI-control devices

ディスコグラフィ

インソムニウム
2002年 In The Halls Of Awaiting
2004年 Since The Day It All Came Down
2006年 Above The Weeping World
2009年 Across The Dark
2011年 One For Sorrow
ヘイトフォーム
2005年 Hateform (Demo)
ウォッチ・ミー・フォール
1997年 Demo 97 (Demo)
1999年 Blood Red Colours (Demo)
2001年 Worn

ヴィレ・ヴァンニは、音楽と医療という異なる分野で才能を発揮し、それぞれの道で成功を収めた人物です。彼の歩みは、私たちに新たな可能性を示唆してくれます。

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