ヴィンセント・ミネリ

ヴィンセント・ミネリ（1903年2月28日 - 1986年7月25日）は、アメリカ合衆国を代表する映画監督であり、舞台演出家としてもその才能を発揮しました。本名はレスター・アンソニー・ミネリと言います。

イリノイ州シカゴで生まれたミネリは、シチリア系アメリカ人の父とフランス系カナダ人の母の間に生まれました。舞台演出家としてのキャリアを積んだ後、ハリウッドへと進出し、主にミュージカル映画の監督として活躍しました。彼の作品は、色彩豊かな映像美と洗練された演出で観客を魅了し、映画史にその名を刻んでいます。

1958年には、レスリー・キャロン主演のミュージカル映画『恋の手ほどき』でアカデミー監督賞を受賞しました。また、1951年のミュージカル映画『巴里のアメリカ人』はアカデミー作品賞を受賞しており、彼の才能が広く認められました。

私生活では、1945年に女優のジュディ・ガーランドと結婚し、娘のライザ・ミネリをもうけましたが、5年後に離婚しました。ジュディ・ガーランドにとっては二度目の結婚でした。

1986年7月25日、ミネリは83歳でこの世を去りました。

主な監督作品

キャビン・イン・ザ・スカイ - Cabin in the Sky（1943）
若草の頃 - Meet Me in St. Louis（1944）
ジーグフェルド・フォリーズ - Ziegfeld Follies（1946）
踊る海賊 - The Pirate（1948）
ボヴァリー夫人 - Madame Bovary（1949）
花嫁の父 - Father of the Bride（1950）
巴里のアメリカ人 - An American in Paris（1951）- アカデミー作品賞を受賞
悪人と美女 - The Bad and the Beautiful（1952）
バンド・ワゴン - The Band Wagon（1953）
ブリガドーン - Brigadoon（1954）
蜘蛛の巣 - The Cobweb（1955）
お茶と同情 - Tea and Sympathy（1956）
炎の人ゴッホ - Lust for Life（1956）
バラの肌着 - Designing Woman（1957）
恋の手ほどき - Gigi（1958）- アカデミー監督賞を受賞
黙示録の四騎士 - Four Horsemen of the Apocalypse（1961）
さよならチャーリー - Goodbye Charlie（1964）
いそしぎ - The Sandpiper（1965）
晴れた日に永遠が見える - On a Clear Day You Can See Forever（1970）

これらの作品は、ミュージカル映画の枠を超え、映画史に残る名作として高く評価されています。

外部リンク

ヴィンセント・ミネリ - allcinema
ヴィンセント・ミネリ - KINENOTE
Vincente Minnelli - IMDb（英語）

もう一度検索