ヴィーナスブリッジ

ヴィーナスブリッジ：神戸の夜景を彩る螺旋橋

神戸市中央区に位置するヴィーナスブリッジは、元町と北野町を繋ぐ、全長90メートルの8の字型螺旋橋です。1971年に完成したこの橋は、神戸の街と港の美しいパノラマを眼下に望む絶好の展望台として知られ、特に夜間は、きらめく夜景を堪能できるロマンチックなスポットとして人気を博しています。

命名の由来：天体観測と愛の女神

その名の由来は、1874年にフランス人天文学者ジャンセン率いる観測隊が、諏訪山公園内の展望台で金星の太陽面通過を観測したことに遡ります。この観測が行われた展望台は、以来「金星台」と呼ばれるようになり、この金星（ヴィーナス）の名にちなんで、橋は「ヴィーナスブリッジ」と名付けられました。ヴィーナスは愛と美の女神としても知られており、この橋にはロマンチックな伝説も息づいています。

愛の南京錠伝説とヴィーナステラス

かつては、恋人たちが愛の証として、橋の欄干に南京錠を取り付けるという風習がありました。しかし、その数が増えすぎることで景観上の問題が生じたため、現在では橋の頂上にある「ヴィーナステラス」に、愛の鍵モニュメントが設置され、そこ以外への南京錠の取り付けは禁止されています。それでも、この伝説は多くの人々の心を捉え、ヴィーナスブリッジを訪れるカップルは後を絶ちません。

アクセスと周辺情報

ヴィーナスブリッジへのアクセスは、神戸市バスや地下鉄を利用できます。また、再度山ドライブウェイからも容易にアクセスできます。周辺には、金星台、諏訪神社、北野町山本通、北野工房のまち、相楽園、兵庫県公館など、観光スポットも点在しています。

アクセス方法：

神戸市バス7系統：「諏訪山公園下」バス停から徒歩10分
神戸市バス25系統：「ビーナスブリッジ」バス停から徒歩1分
神戸市営地下鉄山手線：県庁前駅から徒歩25分
JR神戸線：三ノ宮駅から市バスで10分、「諏訪山公園前」バス停から徒歩15分
* 再度山ドライブウェイ：神戸側入口から車で5分

まとめ：神戸を代表する夜景スポット

ヴィーナスブリッジは、単なる橋としてだけでなく、神戸の街の歴史、天文学、そしてロマンチックな伝説が融合した、魅力的な観光スポットです。美しい夜景と、愛の南京錠伝説に彩られた独特の雰囲気は、訪れる人々に忘れられない思い出を刻み込んでくれるでしょう。神戸を訪れる際には、ぜひ足を運んで、その魅力を体感してみてください。

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