ヴェインドリーム

ヴェインドリーム (VainDream)

『ヴェインドリーム』は、1991年から1993年にかけて複数のプラットフォーム向けにリリースされた、グローディア製のロールプレイングゲームです。このゲームは、前作『エメラルドドラゴン』の改善点を反映し、快適な操作性と適度なマップの広さが特徴です。

発売情報

• - PC-8801mkIISR版: 1991年7月13日
• - PC-9801VM/UV版: 1991年9月21日
• - FM TOWNS版: 1993年4月23日

特にFM TOWNS版には、有名声優によるキャラクターボイスが収録され、プレイ体験を一層魅力的にしています。また、コンプティーク誌の100名限定読者プレゼントとして『ヴェインドリーム別巻』という外伝作品も存在します。

システム概要

ゲームのシステムは、プレイヤーがマップ上の敵キャラクターと接触することで、そのまま戦闘に突入します。戦闘はタクティカルコンバットスタイルで展開され、雑兵を避けることが可能ですが、それによってレベルアップの機会を失う危険もあります。経験値は%で計算され、累積が100%に達するとレベルが上がります。敵との力量差によって得られる経験値も変動し、強い敵を倒すごとにより多くの経験値が得られます。

フィールドは『エメドラ』と同様の2Dタイプが基本ですが、序盤には3Dダンジョン等も含まれています。パーティーメンバーは最大3人まで編成でき、誰か1人のHPが尽きるとゲームオーバーになってしまう点が戦略的な緊張感を生み出しています。

ストーリーとキャラクター

物語は由緒あるデュマ王国の騎士、トリステラム（愛称トリス）を主人公として展開します。彼はセルジルドの妖騎士との戦いに巻き込まれ、そこで交わる仲間たちと共に冒険を繰り広げます。メインキャラクターであるメルも、彼を支える大切な存在として描かれています。

登場キャラクターには、トリスの他にも様々な個性的な仲間が用意されており、アーメスやメルウィンなどが彼の旅に付き添います。各キャラクターには独自の背景や能力があり、そのドラマがプレイヤーを引き込む要素となっています。物語の根底には友情や成長、戦いがあり、プレイヤーは各キャラクターの運命を見守ることが求められます。

開発者と音楽

ゲームデザインは池亀治が担当し、シナリオは藪田淳史が手がけました。音楽は恋瀬信人がメインで作成し、特にサウンドトラックはファンに愛されています。全曲集も発売され、ゲームの雰囲気を一層引き立てています。

まとめ

『ヴェインドリーム』は、その魅力的なシステム、深いストーリー、個性豊かなキャラクターたちによって、多くのファンの心を掴んできました。ゲームを通じて、プレイヤーは戦略を練り、感情豊かなエピソードを体験することができるのです。

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