ヴォイス (ポルノグラフィティの曲)

ポルノグラフィティのシングル『ヴォイス』

ポルノグラフィティの7枚目のシングル『ヴォイス』は、2001年10月17日にSME Recordsからリリースされました。この楽曲はバンドにとって前作『アゲハ蝶』から約4か月ぶりの新作であり、メンバーの名義がこれまでのアキヒト、ハルイチ、シラタマから岡野昭仁、新藤晴一、白玉雅己に変更されたことでも話題となりました。名義変更の理由については、メンバー自身が以前から変えたいと考えていたもので、今回のタイミングで変更が実現したとのことです。なお、本作に限り、アレンジャーの名義も本間昭光に変更されています。

このシングルは、ポルノグラフィティにとって初めての海外レコーディングとなり、ニューヨークでの2週間にわたって行われたレコーディングが特徴的です。収録曲には『ヴォイス』をはじめ、別のシングル『Swing』や、3rdアルバム『雲をも摑む民』の収録曲も含まれており、帰国後にボーカルの録音が行われました。オリコン週間シングルランキングでは第2位を獲得し、これはポルノグラフィティのシングル作品としては前作に次ぐ高評価となりました。

収録曲

ヴォイス

『ヴォイス』は「大切な人との出逢い」をテーマにした情熱的なロックバラードです。シングルとしてのバラード作品としては初めてであり、前作のリリース時から次のシングルはバラードであるという予感がメンバーの間で共有されていました。最終的に8月末に複数の候補曲の中から本楽曲が選ばれることとなりました。
新藤晴一は、作詞に行き詰まった際に、テレビでCHAGE and ASKAの新曲を見たことがきっかけで創作意欲を取り戻し、詞を完成させたというエピソードがあります。この楽曲は、同じく音楽番組でCHAGE and ASKAの二人から褒められるなど、多くの支持を受けました。

Swing

楽曲『Swing』は、新藤が自身の創作過程について「心にあるものを表現しようとする傾向がある」と語っており、客観的に物事を見つめるというテーマを基に作られたものです。約5年後、2006年秋のライブで初めて披露され、岡野昭仁はその存在を一時忘れていたと振り返っています。それでも、ライヴでの演奏に対しては「最も楽しんでいる曲」として挙げられるほど、自己評価も高い楽曲です。

ライオン (LIVE!)

このトラックは、1stアルバム『ロマンチスト・エゴイスト』からの楽曲のライヴバージョンであり、2001年5月の渋谷公会堂公演で収録されました。間奏ではレッド・ツェッペリンの「Whole Lotta Love」を引用し、パフォーマンスにスパイスを加えています。

Additional Musicians

本作には様々なミュージシャンが参加しており、特に『ヴォイス』の音源にはパーカッションにバシリ・ジョンソン、ストリングスにNAOTO Strings、シンセサイザーに飯田高広が起用されています。

まとめ

『ヴォイス』はポルノグラフィティの新たな一歩を象徴する楽曲であり、彼らが国際的な舞台に一歩踏み出すきっかけとなったシングルです。この曲は、出会いや絆をテーマに、感情豊かなバラードとして多くのファンに愛されました。

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