ヴォーグ (雑誌)

VOGUE（ヴォーグ）

VOGUE（ヴォーグ）は、コンデナスト・パブリケーションズが発行する国際的なファッション及びライフスタイル雑誌です。本誌は主に女性向けの内容で、ファッション、ライフスタイル、デザインに関する多様な記事を提供しています。アメリカを本国に持ち、現在では世界18カ国およびラテンアメリカでも出版されています。日本では「VOGUE JAPAN」（ヴォーグ・ジャパン）として知られ、毎月28日に新しい号が発行されます。また、ファッション情報サイト「Style.com」も運営しています。

VOGUEの歴史と影響力

VOGUEは、1892年に週刊紙としてアーサー・ボールドウィン・ターナーによって創刊されました。1909年にコンデ・ナストが事業を継承し、その際に発行サイクルを2週間ごとに変更し、イギリスからの国外展開も始まりました。1973年に月刊化され、その後、著名な編集長アナ・ウィンターが1988年に就任し、VOGUEの地位をさらに強固にします。ウィンターは、ファッション業界におけるトレンドの発信源となり、多くの新進デザイナーを支援しています。

VOGUEは「世界で最も影響力のあるファッション雑誌」とされ、多くのファッションモデルやデザイナーのキャリアを後押ししています。ここで取り上げられたモデルは、一躍世界的なスターとなることが多く、スージー・パーカーやツイッギーといった著名なファッションアイコンもこの雑誌から輩出されています。

日本版VOGUEの概要

日本版は1999年7月に創刊され、当初は『VOGUE NIPPON』の名で知られていましたが、2011年に現在の『VOGUE JAPAN』へと名称が変更されました。日本版の創刊号では、吉本ばななの巻頭エッセイが掲載され、特集も「ヴォーグ107年の華麗なる伝説」となりました。日本版の初代編集長は渡辺三津子、2022年1月からはティファニー・ゴドイがその役を引き継いでいます。

この雑誌のユニークな点は、特定のスポンサーとのタイアップ特集「VOGUE PROMOTION」が組まれ、一号あたり3～6か所程度の広告が掲載されることです。さらに、日本版では年に数回、特集号や別冊付録が流通し、多様なテーマを扱っています。

増刊号と特別版

例えば、VOGUE HOMMES（男性向け増刊号）やVOGUE GIOIELLO（ジュエリー特集）、VOGUE girl（ティーンズ版）など、様々な増刊号が発行されています。各号の特集内容は多岐にわたり、ファッション、ライフスタイル、美容など多様な視点からアプローチして視聴者に新しい影響を与えています。

近年の問題と課題

ただし、VOGUEはその歴史において多くの議論や controversiesにも直面しています。2010年には、国会議事堂でのファッション撮影が不適切とされる問題が起こり、また2021年には新たな編集長がアジア系に対する差別的発言があったとして大きな批判を浴びました。このような出来事から、VOGUEはファッション業界における掲載基準や社会的責任について、さらに検討を深める必要性が浮き彫りとなっています。

結論

VOGUEは、ファッション業界における影響力だけでなく、文化や社会に対する発信力も持つ媒体として、多くの人々に支持されています。さらなる進化を続けつつ、時代の変化に応じた内容を提供し続けることが期待されます。

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