ヴージエ

ヴージエ（Vouziers）は、フランス北東部のグラン・テスト地域圏、アルデンヌ県に位置するコミューンです。地理的には、エーヌ川が流れ、アルゴンヌ地方やアルデンヌ高原に近い場所にあります。かつて独立したコミューンであったサント＝マリーは、現在ヴージエの一部となっています。

歴史

ヴージエは中世の時代からコムギ市場の交差路として重要な役割を果たしていました。1516年4月、時のフランス国王フランソワ1世は、ヴージエの定期市や市場を復活させ、コミューンの繁栄を保証しました。これにより、ヴージエは地域経済の中心地としての地位を確立しました。

19世紀には、普仏戦争においてプロイセン軍に占領されるという苦難も経験しました。また、詩人ポール・ヴェルレーヌがヴージエで裁判にかけられ、投獄されていたという歴史的な出来事も記録されています。

第一次世界大戦中、ヴージエは激戦地となりました。アルゴンヌの戦いに参加していたチェコ軍団の司令官を務めていたのは、後に初代チェコスロバキア大統領となるトマーシュ・マサリクでした。ヴージエにあるリセ（高等学校）の名は、彼の功績を称えて名付けられています。また、1918年には、コミューン近郊で起きたサン＝モレルの戦いで戦死したパイロット、ローラン・ギャロスがヴージエに埋葬されました。

出身者

ヴージエは、著名な人物を輩出しています。哲学者・歴史家のイポリット・テーヌ、そして自転車ロードレース選手として活躍したジャン・ロビックは、ヴージエ出身です。

姉妹都市

ヴージエは、以下の都市と姉妹都市提携を結んでいます。

グレフェンローダ（ドイツ）
ラチシュコヴィツェ（チェコ）
* アグナム・シボラ（セネガル)

ヴージエは、豊かな歴史と文化を持つ魅力的な街であり、多くの観光客が訪れています。

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