一川保夫

一川保夫の政治人生

一川 保夫（いちかわ やすお、1942年生まれ）は、日本の政治家であり、衆議院議員を3期、参議院議員を1期務めた。また、第9代防衛大臣としても知られている。彼は農林官僚としてのキャリアを有し、政治界での活動を通じて数々の役職を歴任した。

来歴について

一川は1942年に石川県小松市で生まれ、地元の石川県立松任農業高等学校を卒業後、三重大学農学部に進学し、農業土木を学んだ。1965年には農林省（現農林水産省）に入省し、以降25年間深い経験を積む。1990年に同省を退官した後、父の一川保正が担っていた石川県議会議員として1991年に当選。#石川県出身

1993年、一川は同議会で自民党を離党し、新生党を結成。新進党の設立にも関与し、1996年の衆議院選挙に立候補。石川2区での初当選を果たすが、森喜朗候補に敗北するものの比例復活に成功した。新進党の中では小沢一郎の側近となり、熱心に活動を続けた。1997年に自由党を結成し、政治活動を続けた。

2003年に民由合併により民主党に入党し、2007年には参議院議員に当選。その後も多くの難局を乗り越えて政治活動を続けた。しかし、2013年の参議院選挙で落選し、その後は立憲民主党の顧問として活躍している。

防衛大臣としての活動

防衛大臣に就任した2011年、就任早々から彼の言動は注目を集める。特に「安全保障に関しては素人だが、これが本当のシビリアンコントロールだ」との発言が議論を呼び、閣内での資質を問う声が上がった。さらに、ブータン国王を歓待する宮中晩餐会を欠席して政治資金パーティーに参加したことで、外交上の問題行動として批判を受ける結果となった。

政策・主張

一川は農政や国防について強い関心を持ち、集団的自衛権の行使に賛同する姿勢を示すなど、独自の政策主張を展開した。また、在日韓国人の参政権付与を目指す活動にも参加し、多様な視点からの政策形成を試みている。

家族・親族

一川保夫の父、一川保正も政治家であり、石川県議会議員や議長を務めていた。息子の一川政之もなり、保夫の活動を引き継いで小松市議会議員として政治活動を行っている。

所属団体・議員連盟

一川は様々な議員連盟に所属しており、大相撲議員連盟や米消費拡大議員連盟など、幅広いテーマに関心を持ち活動を行っている。

彼の経歴は長く、政治家としての貢献が大きいものの、反省すべき発言や行動も多く、その評価は賛否分かれている。しかし、石川県出身の政治家としての影響を持ち続け、地域の発展に寄与しようとする姿勢は評価に値する。

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