一時避難場所

一時避難場所とは

一時避難場所は、災害発生時に、一時的に身の安全を確保するために避難する場所、または、帰宅困難者が公共交通機関の復旧を待つ場所を指します。避難場所とほぼ同義で使われることが多いですが、自治体によっては一時的な集合場所としての意味合いで使用されることもあります。

概要

一時避難場所は、広義には災害時に一時的に避難する場所全般を指しますが、行政上は、「延焼火災から一時的に身を守るための場所」や「地震発生時の一時的な避難先」など、具体的な状況を想定して定められています。必ずしも避難所のように、避難生活を送るための施設としての位置づけではありません。しかし、避難所と避難場所が兼用されることもあります。

自治体による違い

各自治体では、想定される災害の種類が異なるため、災害への対策や考え方（ドクトリン）も様々です。例えば、地震発生時の避難場所を一時避難場所とし、大規模火災発生時の避難場所を広域避難場所として区別している自治体もあります。また、避難場所や広域避難場所は、災害の種類（火災、風水害、津波、高潮など）によって異なる場合があります。そのため、事前に各自治体が公表している避難場所、避難所、避難経路を確認しておくことが重要です。

一時避難場所として、地域の公園などが指定されることが多いです。これらの場所には、トイレや防災倉庫などの設備がない場合もありますが、災害時に緊急的な集合場所や避難場所として重要な役割を果たします。そのため、各自治体では、これらの施設の整備を進めています。

一時集合場所と一時避難場所の違い

一時集合場所と一時避難場所の定義や範囲は、自治体によって様々です。これは、自治体ごとの災害に対するドクトリンの違いによるものです。そのため、お住まいの地域の情報を確認するようにしましょう。

関連情報

広域避難場所
収容避難場所
避難経路
帰宅困難者
防災倉庫

参考資料

『地震と社会 上「阪神大震災記」』 外岡秀俊著 みすず書房 ISBN 4622036622
* 『地震と社会 下「阪神大震災記」』 外岡秀俊著 みすず書房 ISBN 4622036630

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